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今後の太陽光発電の導入価格について③

前回のブログでは世界の太陽光発電の導入状況とそれを踏まえた今後の市場、原価推移についてお伝えしました。

太陽光発電を皆さまご自身でご検討される際の検討材料としては参考にしていただければと思います。

さて今回は、太陽光発電の導入についてより具体的な原価についてお伝え致します。

以前のブログで紹介した架台についての内容に加えて、太陽電池モジュールの内容について言及していきたいと思います。

太陽電池のモジュールについて

太陽光発電の導入には欠かせない太陽電池モジュール。

基本的な情報やどのような役割を果たすものかについては以前のブログで紹介をしてきましたが、どのような価格推移があるかをご存知でしょうか?

今回は最新の市場推移についてご紹介したいと思います。

今後の原価推移予測について

モジュールに関しては、今回の海外市場の変化により価格低減が予想されています。しかし、現在の所はまだその兆候はまだ見られていません。

また、今年に入り、メーカーの動向としては従来の多結晶モジュールではなく、単結晶モジュールの新商品をリリースしていることが目立ちます。

これは従来のようなW単価ではなく、限られた敷地面積で、いかに大きな発電量を実現するか、というkWh単価という観点を優先し始めたことが主な理由として挙げられます。

モジュール1枚当たりの発電量を向上させていくと、多結晶ではどうしても1枚の面積が大きくなってしまうからです。今まで住宅用の太陽光発電システムでは、多結晶よりも単結晶の方が発電効率は良いという、所謂単結晶神話がありました。

それと同様に、今後、市場性が期待されている法人向け自家消費型でも、屋根上設置となれば、面積あたりの発電量は意識していかなければならないポイントになります。

多結晶か単結晶か?

現在、JINKO solarやTrina Solarといった大手海外メーカー 初め、LONGi Solarと言った単結晶を得意とするメーカーが勢力を拡大していっています。また国内メーカーのネクストエナジー&リソースやLeapton Energyも、300W以上の単結晶をプッシュしています。W単価は「40円台後半~50円台前半」であり、多結晶と比べると当然単価は高いですが、その分発電効率は高いです。

過積載での発電量のピークカットは当然起こりますが、ピークカットの影響をそこまで受けない70kW~80kW程度のシステムでは、単結晶の効率の良さは十分に発揮されると言われています。

システムの容量によって、安価な多結晶を選ぶのか単結晶を選ぶのか、という選択が可能になっているのです。

太陽光資材の価格推移

太陽光発電に関わる資材はどのように価格推移することが予測されるのでしょうか?

それぞれの価格推移

過去のブログ内容になりますが太陽光発電の架台のJIS規格改定の内容をお伝えしたことがあります。そこでは「架台の原価は上昇していく」というお話でしたが、現在はその兆候はまだ見られていません。

中国メーカーのアルミ架台であれば、杭を含めて9,000円~12,000円/kWという価格帯です(関税込・送料別)。しかし、前述したとおり中国市場の縮小が予想されているため、この中国製架台も仕入値は下がっていくものと考えられます。

日本市場では「新JIS規格」が本格的に適用され始めるタイミングと重なる可能性があるため、大きな値動きはしないと予測されます。

つまり、架台に関してはしばらく「現状維持」の見通しです。

次にPSCに関してですが、こちらも従来の動きと大きな違いはありませんが、今後注目すべき点としては以下の3つです。

●田淵電機の事業再生ADR

●中国電力の出力制御枠到達

●海外メーカーの事業縮小

5.5kWのPCSに関しては、各メーカーはお互いに様子を見ながら、少しずつ仕入値を変動させているようですが、9.9kW前後の中型PCSは、田淵電機の事業再生ADRの影響か、少し値下がってきています。

また、周知の通り中国電力が出力抑制枠に到達しました。それにより今後起こることはPCSの出力制御対応機器への交換です。九州電力、四国電力では既に起きたことですが、中国電力管内では販売店手動でこの対応を行っていく必要が生まれます。前述した田淵電機の件もあり、これを機にPCSを入れ替える、という需要が発生する可能性があります。

その際には値動きも起こることになります。時期としては来年になりますが、これも念頭に置いておきましょう。

そして最後に考えなければならないことが、海外メーカーの事業縮小です。とある海外メーカーのPCS事業が日本市場を撤退することになりそうです。日本での認知度はあまりありませんが大手企業のPCS事業部だということがポイントです。

メーカーの母体がしっかりしているということは安心感に繋がりますが、逆に大手がゆえに見切りをつけるのも早く、採算が取れないのであればすぐに撤退してしまう、というリスクもあります。

メーカーを切り替えることで、完工までのタイムロスが生じることになります。

この点も念頭においておきましょう。

まとめ

商品のコストダウンを行う際に、販売店の皆様が心配されるのは、「そんなに安くて大丈夫なのか?」というリスクの部分です。

しかし、それは考えていても解決するものではありません。

やはり現場で使っている方々との情報交換が最も早いと言えます。

つまり、その情報が集まる場所に足を運ぶことがコストダウンの第一歩になります。

このことを念頭に今後の太陽光発電について最新情報を集めていきたいとものですね。

『 今後の太陽光発電の導入価格について③ 』 投稿日: 作成者: admin

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