今回の省エネ補助金活用事例は、自動車部品製造業のエアコン更新工事をご紹介します。従来使われていたエアコンをそのまま同タイプへの更新では補助金対象とはなりませんでしたが、施工内容を工夫することにより補助金の申請を行った事例となります。
施工提案内容
前回の記事にも記載をしましたが、自動車部品製造業の現場で活用する空調機に、店舗用の空調機を活用する提案を行いました。施工費用の合計は約800万円、補助金はその約1/3となります。
製造業の現場で活用する空調機に店舗用の空調機を活用する、という提案ですので、当然のことですが、「製造業の現場の環境に店舗用の空調機が耐えられるのか?」という議題になります。それが十分対応可能である、ということを立証するプロセスに入っていくことになりました。
施工完了ならびにエネルギーコスト削減効果
弊社はもともとの本業は空調設備工事業ですので、店舗用の空調機が実際にどのようなスペックで製造されているかは詳しくご説明できます。店舗用と言うと響きとしては脆弱に聞こえるかもしれませんが、実際に店舗用の空調機も簡単に故障をしていては店舗の収益にダイレクトに影響しますので、相当堅牢に作られているというのが実際です。店舗用空調機の出力、粉塵に対する耐久性、エアコンの効用範囲など十分に検討し、店舗用の空調機でも十分に仕様に耐えられることが双方の協議により明らかになりました。そして、実際にその施工も行い、空調機の更新工事において数百万円のコスト削減を実現することに成功しました。
まとめ
弊社は省エネ工事とそれにかかわる補助金の専門家として、各種補助金の内容の学習などは当然行いますが、その活用事例や応用事例もまた豊富に取り揃えています。今回の事例のように1つ工夫することにより補助金の対象にすることができる、ということも場合によっては発生することがあり、これを知っているだけで大きなコスト削減が可能です。自社の調査では有効な補助金を見つけることができていない、という企業様はぜひ1度弊社にお問い合わせを頂ければと思います。