再生可能エネルギーの固定価格買取制度における買取価格は年々低下傾向にありますが、最新の買取価格はご存知でしょうか?
2019年3月22日に経済産業省が新たな買取価格に関して発表しました。今回は新たな買取価格に関しての情報を皆さんと共有していきたいと思います。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)における2019年度以降の買取価格
今回の決定は調達価格等算定委員会の「平成31年度以降の調達価格等に関する意見」を尊重し、以下のように決定しています。
太陽光発電
10kW以上500kW未満の事業用太陽光発電の買取価格を14円/kWh
2018年度より4円下げた結果です。※事業用太陽光発電は入札の範囲は、これまでの2,000kW以上より拡大し、500kW以上を対象としています。
地熱・水力発電
地熱・水力などは2021年度の買取価格を決定
住宅用太陽光発電(10kW未満)については、すでに2019年度の買取価格は決定済で、2020年度の取扱いは決定しないとした。
風力発電
風力発電については、陸上風力発電の2020年度買取価格は18円+税で決定済で、2021年度の取扱いは決定しないとした。洋上風力発電については、着床式は2019年度、浮体式は2020年度までの買取価格は36円+税で決定済で、これ以降の取扱いは決定しないとした。
地熱発電・中小水力発電
地熱発電と中小水力発電については、すでに2020年度の買取価格がそれぞれ決定しており、2021年度は全区分でこれまでの買取価格を据え置きとなった。
バイオマス発電
バイオマス発電のうち、一般木材等バイオマス発電(10,000kW未満)については、2019年度の買取価格を24円/kWhに決定し、これまでの買取価格で据え置きとなった。一般木材等バイオマス発電(10,000kW以上)とバイオマス液体燃料(全規模)の2019年度の買取価格は、入札により決定することとなり、その他の区分については、すでに2020年度の買取価格は決定済で、2021年度はその買取価格を据え置きとなった。
まとめ
今回の決定のように再生エネルギーの買取価格は年々低下していますが、国としては企業や一般住宅での省エネ化の支援はこれからも行っていく傾向があります。買取価格が変動する中でどのように運用していくかをあらためて見直してみてはいかがでしょうか?