皆さまが普段使われている建物のなかには、当然空調設備が入っているかと思います。夏場の暑い時期や冬場の寒さを凌ぐためには空調は必須なのではないでしょうか?(特に昨年の夏は猛暑が続いたため空調頼りだった方も多いのではないでしょうか?)
ただ、そんな空調設備ですが「温度維持をするには電気代がバカにならない・・・。」といった不満を待たれている方もいるのではないでしょうか?
空調設備は必ず必要な反面、その維持が大変な設備であると言えます。
今回はそんな空調設備の省エネ化(電気代削減)について数週にわたってご紹介していきたいと思います。是非皆さまの職場環境改善の1つとして活かしていただければと思います。
空調管理は意外と難しい!?
設定温度を維持するには多くの電力が必要です。理想的には現場の判断で適切な空調管理をしたいのですが現実ではそれは難しいことが多くあります。現場のなかの判断では随時適切な温度を判断して空調管理をすることは実務的ではないためです。又、温度呼応速度が遅いため冷やし過ぎや暖め過ぎはどこの建物でも発生してしまいます。建物面積が大きければ尚のことではないでしょうか?制御時間や制御のタイミング、警報等では、あくまで現場担当者の判断に頼ってしまうところも多く、根本的な解決策とすることは難しいのです。
このように現場の感覚で判断をしていたのでは難しい空調管理を適切な管理することで省エネに繋げていくためには人力以外の方法が必要になります。
空調機の運転を制御する
それではどのような管理を行えば効果的な空調管理を行うことができるでしょうか?ポイントは空調機、冷凍機の運転そのものを管理していくことにあります。
空調は人の感覚で判断するのではなく、デマンド管理することで自動的に最適な温度を維持することができます。デマンド監視、自動デマンドコントロールを行うことで、空調機の運転・停止の性質を加味して電力使用量の大きな削減にも貢献することができるのです。変動する使用状況をリアルタイムで把握してこそ、最適化計画に基づいたエネルギー使用や、 CO2排出削減計画の最適化も実現することができるのです。
まとめ
このように空調管理1つをとっても様々な考え方があります。少なくとも手動で管理していたのではロスが大きいことはご理解いただけたのではないでしょうか?空調管理は如何に効率的に無駄なく行うことができるか?がポイントとなっているのです。次週は空調を自動制御するための具体的な方法を事例として紹介したいと思います。是非皆さまの空調管理にご活用いただければと思います。