自然災害がもたらす被害は私たちの生活にも多く影響を及ぼします。
太陽電池・小形風力発電を設置している企業にも安全確認資源エネ庁から安全確認の呼びかけが来ています。
今回は太陽電池・小型風力発電の安全確認に関しての情報をご紹介したいと思います。
資源エネ庁が太陽電池・小形風力発電の安全確認について
資源エネルギー庁は8月5日、豪雨や台風等の自然災害による太陽電池発電設備と小形風力発電設備に関する事故を未然に防止するため、改めて両設備(現在建設中の設備も含む)の設置者に対して安全確認を行うよう求めた。
また、太陽電池発電設備については、浸水・破損をした場合でも光が当たれば発電できるため、破損箇所などに触れた場合、感電をするおそれがあることを改めて周知した。小形風力発電設備については、建設中または今後建設予定のものについても、施工時の点検の実施が望ましいとした。
太陽電池パネル等が水没・飛散する事案が発生
2018年の西日本豪雨や台風21号などでは、太陽電池パネル等が水没したり飛散したりする事案が多数発生した。自己の設備が原因となって、万が一他者に被害を及ぼした場合、刑事責任や民事責任が生じる場合もある。
また、昨今、小形風力発電設備ではナセルの落下や、ブレードが折損し落下する事故が起きている。2019年1月には青森県つがる市において、小形風力発電設備(型式:C&F Green Energy Ltd.製 CF20JAPAN)のナセルが落下する事故が、2019年3月に秋田県にかほ市において同型の小形風力発電設備のブレードが脱落する事故が発生した。この落下事故についてメーカー等による事故原因究明を行ったところ、青森県内の事故については出荷時、秋田県内の事故については設置時に、ボルトの締め付けに不備があったことが確認され、この不備を確認・補修する点検の実施方法がメーカーなどから報告されている。
経済産業省はこれまで、これらの事故を防ぐために必要な対策を講ずるよう依頼してきた。
小出力発電の保安確保に向けた規制の在り方を検討
固定価格買取制度(FIT制度)の施行以降、太陽電池・小形風力発電設備の導入が増加している。特に、急激に増加している太陽電池発電設備については、事故件数・事故率ともに増加している。
こうした中、7月12日に開催された「新エネルギー発電設備事故対応・構造強度ワーキンググループ」において、「再エネ設備の促進と保安確保の両立に向けた小出力発電設備の規制の検討の方向性について」の報告が行われた。これを受け、今回改めて、太陽電池発電設備と小形風力発電設備に関する安全確認を行うよう注意を喚起した。なおワーキンググループでは今後、これからも増加が見込まれる小出力発電設備の保安確保に向けた実効性のある規制の在り方などを検討していく予定だ。
まとめ
今回の呼びかけも省エネ設備を安全・安心に活用してもらうための施策です。
わたしたちの生活の一部となっている省エネ設備機器ですが、これからも皆さんで安全に活用するためにどうすべきか、常日頃から事前に対策を打っておくことが重要です。