2019年11月FIT制度の買取期間の保証が終了する家庭や建屋が順次でてきますが、その家庭は53万件ともいわれており2019年問題と呼ばれています。
皆さんは卒FIT後の太陽光設備の運用に関してはどのような可能性があるのかをご存知でしょうか?
今回は神奈川県が発表した卒FIT後の可能性に関しての情報があります。
2019年問題といわれる太陽光の今後に関してどのような選択肢があるのかを一部ご紹介したいと思います。
神奈川県が発表、卒FIT後の選択肢
神奈川県は9月10日、固定価格買取制度に基づく住宅用太陽光発電の余剰電力の買取期間が満了する県民に対して、卒FIT後の選択を支援するため、事業者が提供する蓄電池設備の設置プランや余剰電力の買取プランを紹介する事業を開始しました。
住宅用太陽光発電は、2009年11月に始まった買取制度の適用を受けていたが、その買取期間は2019年11月以降、順次満了します。
これに伴い、買取期間が満了となる県民は、今後、自家消費するか、または相対・自由契約で余剰電力を売電するかの選択をする必要があります。
そこで、ウェブサイトなどを通じて各プランの情報を提供し、そうした検討をしている県民を支援するというものです。
自家消費型への選択
自家消費することを選択した県民向けにはかながわ蓄電池バンクにて、蓄電池設備の設置プランを紹介します。また、相対・自由契約で余剰電力を売電することを選択した県民には、かながわ余剰電力買取プランバンクにて、余剰電力の買取プランを紹介します。
蓄電池では12プランを紹介
蓄電池設備の設置プランとして、12プランが登録・紹介されている。各プランについて、代表事業者名、蓄電池メーカー、電池ユニット型式、蓄電容量(kWh)、参考金額(円・税抜)、kWh単価(円・税抜)が一覧表で掲載されています。
余剰電力買取は6プランが登録
余剰電力の買取プランとして、6プランが登録・紹介されています。各プランについて、代表事業者名、買取プラン名、買取価格(円/kWh)(税込)、プランを紹介するURLが一覧表で掲載されています。また、現在、東京電力との契約で余剰電力を売電する人について、卒FIT後も、東京電力との契約を継続した場合、8.5円での買取となり、継続する場合の手続きは不要であることも紹介しています
ソーラーシェアリングの登録プランも1件追加
また、神奈川県は、県内農業者や県民に対し、ソーラーシェアリングに必要な手続から発電設備の設置工事等までを一貫して支援するサービスのプランを公表する、かながわソーラーシェアリングバンクを運用しています。。
同バンクでは、8プランが登録・紹介されている(9月10日時点)。各プランについて、代表事業者(所在地)、代表事業者の連絡先(営業時間)、共同実施事業者(所在地)、kW単価(万円/kW、税抜)、プランの内容が掲載されています。
神奈川県は、2014年4月にかながわスマートエネルギー計画を策定し、エネルギーの地産地消を進めるため、太陽光発電の導入拡大等に取り組んでいます。また、営農を続けながら太陽光発電を行うことができるソーラーシェアリングの普及促進を図っています。これら取り組みの一環で、各プランを紹介するバンクを運営しています。
これらバンクでは、あくまでプランを登録・紹介するもので、登録されたプランを県が認定・推薦するものではない。また、登録されたプランを申請した事業者を優良業者として認定・推薦するものでもないとしています。
まとめ
今回は卒FIT後の神奈川県が発表した太陽光発電に関しての運用方法でした。
太陽光設備においては長いものでは20~30年は活用できるものもあると言われています。
卒FIT後も運用の仕方によっては活躍が見込まれる分野です。
引き続きどのような運用が考えられるかを見ていきたいと思います。