皆さんは太陽光発電設備グループ購入事業という事業内容を聞いたことがありますでしょうか?
太陽光発電設備と蓄電池の購入希望者と施工事業者をマッチングする事業のことを指しますが、この度京都市が本事業の実施に至ることとなり注目を浴びています。
今回は京都市が始める太陽光発電・蓄電池のグループ購入事業に関してご紹介していきます。
太陽光発電設備グループ購入事業の目的
京都市民から太陽光発電設備の購入希望者を募り、スケールメリットを活かした価格優位性のあるサービスを得る機会を提供することにより、再生可能エネルギーの普及拡大を図ることを目的としています。
太陽光発電設備と蓄電池の施工検査
実施事業者の主な業務は、購入希望者の募集、施工事業者の募集・選定、購入希望者へのプラン作成と見積書の提出などがあります。
購入希望者へ提供するプランは、「太陽光発電設備」と「太陽光発電設備と蓄電池」で、太陽光発電設備と蓄電池の種類、性能等を示したプランを作成します。
また、太陽光発電設備と蓄電池を安全かつ確実に設置するため、施工事業者が行う設置業務の施工状況を確認し、必要に応じて指導・是正指示を行うとともに、事業者の工事について、第三者機関により施工中・施工後の抽出検査を行います。
応募者は、この事業と同等または類似の事業実績などがあること等が応募者の要件となり、
設備の設置工事期限は2021年3月15日までとなります。
「2050年CO排出量正味ゼロ」に向け再エネ導入を加速
京都市は、2019年5月に発表した「1.5℃を目指す京都アピール」において、世界の平均気温の上昇を工業化以前から1.5℃以下に抑えるため、「2050年CO2排出量正味ゼロ」という長期目標を掲げています。
目標の達成に向けては、市民が使用するエネルギーのうち、温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーの割合を、飛躍的に高めていくことが不可欠となり、そこで、長期目標達成に向けた取り組みとして、「太陽光発電設備グループ購入事業」を実施します。
まとめ
太陽光発電や蓄電池の共同購入事業は大阪府や神奈川県などでも取り組みが始まっており、一般的な市場価格より最大26%割安の価格を提示した業者が落札したことも話題になりました。