省エネ補助金は昨年も数多くの内容が発表されましたが、今年も昨年に増して、数多くの省エネ補助金が発表されています。このような活用できる補助金を有効活用できるかいなかで無駄の支出を大幅に抑えることができる結果にもつながっていくため、是非皆さまご自身は使える省エネ補助金をご活用いただければと思っています。今回はそのような省エネ補助金のなかで、グリーンボンド・グリーンローン発行支援補助事業について、ご紹介していきたいと思います。
グリーンボンド・グリーンローン発行支援補助事業、公募がスタート!?
環境省は5月1日、2020年度のグリーンボンド等の発行を支援するための補助金について、交付規程の制定と補助金の公募開始を発表しました。この事業はグリーンボンド等の発行を促進するために、通常の債券発行手続きに追加的に発生する外部コストを支援するものです。
2018年度からグリーンファイナンス機構(東京都港区)が執行団体を務めており、外部レビューの付与、グリーンボンド等コンサルティングの実施など、グリーンボンド等の発行支援を行う発行支援者に対し、その発行費用を補助する。執行団体ではすでに4月24日から、発行支援者の登録申請も行われています。
補助事業は、適応プロジェクト等グリーンプロジェクト活性化に向けたグリーンボンド・グリーンローン等の発行に係るものと、CO2排出抑制対策事業等を補助するグリーンボンド発行等を支援するものの2つとなっています。事業名称は、「令和2年度地域環境保全対策費補助金(適応プロジェクト等のグリーンプロジェクトの活性化に向けたグリーンボンド・グリーンローン等の発行促進体制整備支援事業)」と「令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(グリーンボンド発行促進体制整備支援事業)」。
応募方法の詳細は、環境省およびグリーンファイナンス推進機構のウェブサイトに掲載された公布規程を参照のこと。なお、問い合わせは、グリーンファイナンス推進機構の所定のメールアドレスで受け付けています。
拡大するグリーンローン、グリーンボンドの市場
グリーンボンドやグリーンローンとは、企業や地方自治体等が、地球温暖化対策や再生可能エネルギー事業などのグリーンプロジェクトに要する資金を調達するための仕組みです。これらの事業に対し民間資金を導入するための有効なツールとして、近年国内でも発行・実施が盛んになっています。
これらを発行・実施するためには、通常の手続に加え、その発行にかかわるフレームワークの検討・策定が必要であるため、その発行支援業務を的確に行える主体(発行支援者)の存在が重要となります。
こうしたことから環境省でも、3月10日に「グリーンボンドガイドライン2020年版」と「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版」を公表するなど、日本における更なる発行促進と市場拡大に向けた支援を充実・強化し、自律的な発行・投資の機運を醸成しています。
なお「グリーンボンド発行促進プラットフォーム」は、「グリーンボンド・ローン促進プラットフォーム」に名称変更予定。発行等支援者の登録、公表のほか、グリーンボンド等の国内における発行等事例の情報共有、国内外のグリーンボンド等市場及び政策の動向分析を行い、国内外に向けて情報発信等を行うために整備しました。
まとめ
グリーンボンドやグリーンローンを含め、各団体や事業者が省エネに積極的に取り組まれている現状は引き続きあると言えます。是非、皆さまもこの機会に一緒の省エネ推進を行われてみては如何でしょうか?