前回は環境省が新たなにZEB化、省CO2促進に対して補助金に関してご紹介しましたが、
皆さんは経産省が進めている設備投資を後押しする「事業再開支援パッケージ」に関しての情報は入手されていますでしょうか?
今回は経産省が発表した中小企業の「事業再開支援パッケージ」策定に関して一部ご紹介していきます。
中小企業の「事業再開支援パッケージ」策定
経済産業省は5月22日、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の解除等を踏まえ、中小・小規模事業者の事業再開を強力に後押しするため、生産性革命推進事業の支援内容を拡充した「事業再開支援パッケージ」を策定し、その内容を反映した公募を開始しました。
今回の措置では、中小・小規模事業者の生産性向上を継続的に支援する「生産性革命推進事業」の一部として実施している下記の補助金において、支援内容を拡充します。
支援を拡充する3事業
小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)
小規模事業者が経営計画を作成して取り組む販路開拓の取組等を支援
ものづくり・商業・サービス補助金(ものづくり補助金)
中小企業等が行う革新的なサービス開発・試作品開発生産プロセスの改善に必要な設備投資等を支援
サービス等生産性向上IT導入補助金(IT導入補助金)
中小企業者等が行うバックオフィス業務の効率化や新たな顧客獲得等の付加価値向上に資するITツールの導入を支援
この3補助金では、新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越えるために前向きな投資を行う事業者に対して、補助率や補助上限を引き上げた「特別枠」を設けてきたところだ。「事業再開支援パッケージ」では、さらに、「特別枠」における「非対面型ビジネスモデルへの転換」と「テレワーク環境の整備」の取組を対象に補助率を引き上げるほか、「持続化補助金(特別枠・通常枠)」「ものづくり補助金(特別枠)」において、新たに「事業再開枠」を上乗せします。
「事業再開支援パッケージ」と公募の概要は以下の通りです。
「特別枠(類型Bまたは類型C)」の補助率の引き上げ
2020年度補正予算で創設した「生産性革命推進事業」の特別枠のうち、業種毎の感染拡大予防ガイドライン等で推奨されている、類型B(非対面型ビジネスモデルへの転換)と類型C(テレワーク環境の整備)への投資が一定水準(補助対象経費の1/6以上)の場合は、補助率を2/3から3/4へ引き上げます。
特別枠の対象事業の類型(※3補助金共通)
類型A:サプライチェーンの毀損への対応 補助率2/3
類型B:非対面型ビジネスモデルへの転換 補助率2/3 → 3/4
類型C:テレワーク環境の整備 補助率2/3 → 3/4
なお、39県で緊急事態宣言が解除された5月14日以降に発生した経費が対象となります。
「事業再開枠」の創設
「持続化補助金(特別枠・通常枠)」「ものづくり補助金(特別枠)」において、ガイドライン等に沿った感染防止対策の投資に対して、新たに定額補助・補助上限50万円の別枠(事業再開枠)を上乗せします。
事業再開枠の支援内容
補助率:定額補助(10/10)
補助上限:50万円(または、総補助額の1/2まで)
対象者:持続化補助金(特別枠・通常枠)、ものづくり補助金(特別枠)の採択者
対象経費:業種別ガイドライン等に沿った感染防止対策の経費
(例:消毒、マスク、清掃、間仕切り、換気設備等の費用)
5月締切分で採択された事業者にも適用
3補助金について、これら「事業再開支援パッケージ」の内容を反映した公募は5月22日より開始した。なお、同パッケージの内容は、持続化補助金とものづくり補助金の5月締切分で採択された事業者にも適用します。
各補助金の前回締切日と次回締切日
持続化補助金 :前回5月15日、次回6月5日
ものづくり補助金:前回5月20日、次回8月3日
IT導入補助金 :前回3月31日、次回5月29日
次回締切以降も公募を継続し、断続的に締切を設ける。この支援措置は、新型コロナウイルス対策として2020年度1次補正予算で措置した「生産性革命推進事業」の予算を用いて実施します。今後、必要に応じて追加的な予算措置を講じる場合があります。
まとめ
前回や環境省、今回は経産省が発表した補助金に関してご紹介してきました。
世界中でコロナの影響がある中で、国も様々な補助金制度を発表していますが有効に活用するためには正しい情報の入手と実行能力が必要です。
皆さんも情報をどこから手に入れて自身に実行能力が備われているのか?相談先があるのか?をあらためて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?