環境省が再エネ導入ポテンシャルという再エネを導入するにあたって地域柄向いている向いていないという情報など分かりやすくまとめたウェブサイトを開設しました。
今回は環境省が開設した再エネ導入ポテンシャルのWEBサイトに関してご紹介していきます。
再生可能エネルギー情報提供システム
環境省は6月26日、全国・地域別の再生可能エネルギーの導入ポテンシャル情報や、導入に当たって配慮すべき地域・環境・防災情報などを提供するウェブサイト「再生可能エネルギー情報提供システム(REPOS:Renewable Energy Potential System)」(1.0版)を新たに開設しました。
このウェブサイトでは、太陽光、風力、中小水力、地熱、地中熱、太陽熱の6つのエネルギー種別に、ポテンシャルマップのほか、グラフ・数値で、全国・地域別の導入ポテンシャル情報を掲載しました。
ポテンシャルマップには、配慮すべき地域情報・環境情報の整備・可視化(景観、文化財、鳥獣保護区域、国立公園等)や、「気候変動×防災」の観点からハザードマップとも連携表示(国土交通省等が整備する防災関連情報を反映)する機能を搭載します。
具体的に、ポテンシャルマップ上では、「自然的状況」「社会的状況」「防災関連情報」等、クリックし閲覧したい情報をON/OFFすることでその情報のレイヤーを表示/非表示することができます。
再エネ主力化などをデータ駆動で促進
環境省では、2009年度より再エネ導入ポテンシャル情報の調査を継続的に実施しており、同ウェブサイトは、その成果を基に開設したもの。今後、同ウェブサイトについて、地方公共団体や再エネ開発事業者から直接ヒアリングする場を設ける予定。さらに、意見募集機能も搭載し、意見や問合せ、相談に対応するための窓口を設置する。これらを通じて、同ウェブサイトの改善・機能搭載を順次実施し、ゼロカーボンシティ実現やRE100、再エネ主力化などをデータ駆動で促進していく考えです。。
再エネ導入ポテンシャルとは?
再エネ導入ポテンシャルでは、「賦存量」(現在の技術水準で利用可能なもの)、「導入ポテンシャル」(賦存量のうち、種々の制約要因により利用できないものを除いたエネルギー資源量)、「シナリオ別導入可能量」(事業採算性に関する特定の条件を設定した場合に具現化することが期待されるエネルギー資源量)を推計しています。
なお、太陽光、太陽熱、地中熱に関する賦存量の推計は意味をなさないため、推計対象としていません。
太陽光・風力・中小水力・地熱・地中熱・太陽熱の導入ポテンシャルがわかります
ポテンシャルマップで閲覧できる情報の概要は以下の通りです。
太陽光
住宅用等の太陽光の導入ポテンシャルの分布図を閲覧できる。傾斜(自然的状況)、環境の保全を目的とする法令等により指定された地域等(社会的状況)、防災関連の情報を表示することができます。
風力
全国の風況、風力の賦存量、導入ポテンシャル、風力の導入に際して制約となる可能性のある法規制等のゾーニング基礎情報(制約条件等)を閲覧できます。
中小水力
中小水力発電の賦存量、導入ポテンシャル、小水力発電の導入に際して制約となる可能性のある法規制等のゾーニング基礎情報(制約条件等)を閲覧できます。
地熱
全国の地熱資源の分布、地熱発電の賦存量、導入ポテンシャルを閲覧できます。
地中熱
地中熱の導入ポテンシャル、地中熱の導入に際して制約となる可能性のある法規制等を閲覧できます。
太陽熱
住宅用等の太陽熱の導入ポテンシャルの分布図を閲覧できます。
なお、データ取り扱い上の注意点として、導入ポテンシャルについては、あくまで一定の仮定を置いた上での推計値であることをあげます。推計方法等については同ウェブサイトを参照のことです。また、推計値を引用する場合には、出典(環境省過年度報告書「令和元年度再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報等の整備・公開に関する委託業務報告書」等)や推計条件等を明記すること。
まとめ
太陽光・風力・中小水力・地熱・地中熱・太陽熱の導入ポテンシャルがみられるようにすることで自然エネルギー活用を国としても推奨していこうという姿勢がみられます。
皆さんも検討の際には一度目を通してみてはいかがでしょうか?