以前にも紹介しましたが、飲食店等の不特定多数の人員が出入りする施設について、空調・換気システムを導入する場合の補助金が環境省から交付されています。この補助率は2/3となっていますが、自治体によっては更なら補助を実施しているケースもあり、100%補助金が支給されるケースも出てきています。それ程、空調・換気のニーズは高く、多くの飲食店等で導入が進むことを検討されているといえます。
補助金の概要
環境省は6月12日、飲食店などの不特定多数の人が利用する業務用施設等を対象に、感染症拡大リスクの低減とCO2排出量の削減を図ることを目的に、高機能換気設備などの導入を支援する事業の公募を開始しました。
事業名は、大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業(2020年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金)。執行団体は静岡県環境資源協会(SERA/静岡県静岡市)が務める。
新型コロナウイルス感染症の影響により、不特定多数の方が集まるような飲食店等では、業況が急激に悪化しています。そこで、同事業では、不特定多数の人が集まる業務用施設等を対象に、密閉空間とならないよう、換気能力が高く、同時に建築物の省CO2化促進にも資する高機能換気設備(全熱交換型の換気設備)をはじめとする高効率機器等の導入を支援するものとなります。
補助率は2/3または1/2となります。
対象施設は、不特定多数が利用する民間の業務用施設等。不特定多数が利用するかどうかは、施設単位ではなく、室単位で判断していくこととなります。
不特定多数が利用する室(例)
小売業の販売スペース
飲食サービス業、宿泊業、福祉業の飲食の提供に供するスペース
各種事業の受付・フロント
各種事業のサービス提供スペース(室内ジム、理美容室、結婚式会場、演奏会場、温泉や大浴場等)
医療業の診察室
対象外の施設や室(例)
国・地方公共団体の施設、住宅、工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐輪場、倉庫、運動場、卸売市場等
高い開放性を有し、換気の必要のない室
既に十分な換気量があり、全熱交換器が設置されている室等、同事業での設備導入が不要だとSERAが判断する室
事業の概要は以下の通り。要件など詳細は、公募要領等を確認のこと。
まとめ
こちらの補助金は換気システムを導入しなければならない点がありますが、空調、照明などの入れ替え工事であっても補助金の対象とすることができます。1次の公募は既に終わっていますが、恐らく追加公募が検討される可能性は大いにあると思っています。是非、上記に当てはまる会社様はご活用をいただければと思います。