皆様はFIT入札制度に関して利用されたことがありますでしょうか?
今回は2021度FIT入札制度利用に関して一部見直しがありましたので、こちらの内容についてご紹介していきます。
2021度FIT入札制度
経済産業省は、固定価格買取制度(FIT法)における入札制度について、事業者が利用しやすいように2021年度から制度を大きく見直した。資源エネルギー庁は4月2日、見直した項目をまとめた資料を公開した。入札への参加を検討している事業者に一読するよう呼びかけている。
見直し対象は「太陽光入札」に係る項目と、「全電源共通」の項目があり、6項目について記載している。たとえば、太陽光入札では上限価格をあらかじめ公表して入札を実施、また、全電源共通では、参加資格審査に要する期間をこれまでの3ヶ月程度から2週間程度に短縮するなどの見直しを行った。概要は以下の通り。
太陽光入札に係る制度見直し項目
(1)上限価格をあらかじめ公表(これまで非公表)
公表により投資予見性が向上する」、「事業採算性の観点からの事業検討が容易になる」といった意見を踏まえ、上限価格をあらかじめ公表する。
(2)入札実施回数が年4回に増える(これまで年2回)
「タイミングによっては、入札募集開始まで半年以上待つ必要があり、機動的な投資判断につながらない」 といった意見を踏まえ、入札実施回数を年4回に増やし、1年間を通じて参加機会を確保する。
全電源共通の制度見直し項目
(3)参加資格審査期間が2週間程度になる(これまで3ヶ月程度)
「計画提出から入札結果公表までの期間が長く、投資判断の負担となっているので早くできないか」といった意見を踏まえ、参加資格審査に要する期間を、2週間程度に短縮する。
(4)落札後の認定取得期限が落札から7ヶ月になる(これまで一律年度内)
「落札後に接続契約の申込みを行っても、認定取得が可能となるように配慮してほしい」との意見を踏まえ、認定取得期限を、落札(入札結果公表)から7ヶ月後まで(年度を跨ぐことも可)とする。
(5)保証金の没収要件を緩和
「工事費負担金の上振れにより事業を中止したときには、保証金が没収されないようにしてほしい」との意見を踏まえ、落札後に工事費負担金が上振れした場合には、保証金の没収を免除する。
※なお、根拠や理由等の確認が必要になるので、詳細については入札実施要綱を確認のこと。
(6)参加手数料が引き下げとなる(これまで1計画あたり12万7千円)
1計画あたりの参加手数料が9万円(約3割引き下げ)となった。
まもなく太陽光入札の事業計画受付開始
2021年度の入札対象は太陽光(250kW以上)、陸上風力(新設(250kW以上)、バイオマス(一般木材等(10,000kW以上)・液体燃料)。このうち、太陽光と陸上風力については事前に上限価格を公表して実施する。バイオマスの入札については、これまでと同様上限価格を事前非公開で実施する。
入札を活性化し再エネの導入を拡大
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大は不可欠となっている。そこで、FIT入札制度においても、入札が活性化し、さらなる導入拡大につながるよう、2021年度から大きく制度を見直した。
まとめ
今回は2021度FIT入札制度利用に関して一部利用しやすいよう見直しがあった件に関してお伝えしてきました。
皆様にとって有益な情報となっていれば幸いです。