遮熱ということばを聞いたことはありますか?
知ってるよ。熱を遮断することでしょ・・・。
そうです。皆さまが思われたまさにその通りの内容です。
では皆さま、遮熱シートというものをご存知でしょうか?
遮熱というと、遮熱塗装などが有名かと思います。
しかし、最近では遮熱シートによって遮熱を行っている会社様も増えてきているのです。
今回はそんな遮熱シートについてメリットや活用事例を交えながら紹介したいと思います。
もし、皆さまなかで、
遮熱には関心があるけど遮熱塗装をやるのは難しいんだよな・・・。
このようなお悩みをお持ちの方は是非参考にしていただければと思います。
遮熱シートについて
まず遮熱シートはどういったものなのでしょうか?
遮熱シートとは
改めてですが、遮熱とは、「太陽の赤外線で物が温まるのを抑える」という意味になります。
つまり遮熱シートとは、赤外線の反射率が高いアルミを蒸着したシートによって、太陽熱の遮断を目的としたシートになります。
断熱材は熱の移動を減らしますが断熱材自体が温まる事は防げません。
そして温められた断熱材はその熱を屋内に伝えてしまいます。
遮熱シートを貼ることでそれらを防止することが出来るのです。
なお、遮熱シートの種類は、「壁用」、「屋根用」の2種類があります。
そして、性能面の違いとしては、「遮熱だけ」のもの、「断熱効果もある」もの、「透湿防水効果もあるもの」の3つがあります。
遮熱シートにどのような機能を求めるかによって、選択する基準も変わってくるのです。
遮熱シートの効果
では、肝心の遮熱シートの効果はどの程度のものなのでしょうか?
前述したように遮熱シートは反射性が高いアルミを加工して作られています。
皆さまの周りにある熱に関連するものでアルミ製品と言えばどういったものがあるでしょうか?
例えば、火事の現場で勇敢に炎に向かっていく消防士。
彼らが着ているキラキラした防火服にはアルミが使われています。
豪華のなかでも外からの熱が伝わらないようにするためにアルミが使われています。
又、例えば屋外の駐車場で車のフロントガラスに使うサンシェード。
ハンドルが熱くなるのを防ぐために使いますが、実は車内温度としては10℃前後変わります。
このようにアルミには高い熱遮断効果が認められており、熱に関わる様々な現場で活用されています。
そして遮熱シートは、壁や屋根に貼ることで家自体が熱を持ってしまう事を抑えていると言えます。
断熱材は、外の熱が屋内に入るのを抑えるのと屋内の熱が外に逃げるのを抑える効果がありますが、遮熱シートによって外からの熱を抑え、断熱材で室内の冷気を逃がさないようにしているのです。
これにより高い遮熱効果を実現しています。
他の遮熱商材と比べて
遮熱と言えば遮熱塗装を考えられる方も多いかと思います。
屋根や壁に遮熱塗料を塗ることによる熱の侵入・放出を防ぐというものです。
遮熱シートと遮熱塗料はどういった違いがあるのでしょうか?
遮熱塗料
反射率:60~80%前後
反射領域:可視光線以上の波長
耐久性:5~10年(最施工要)
反射領域:1面
風(対流)の影響:受けやすい
冬場の効果:効果が低い
施工面:屋根、壁、ガラス
遮熱シート
反射率98%
反射領域:紫外線以上の波長で範囲が広い
耐久性:半永久
反射領域:2面(両面)
風(対流)の影響:内部取付の為少ない又は無し
冬場の効果:夏場と同程度の効果あり
施工面:屋根、壁、床下
主だったものをまとめただけでもこのような違いがあります。
遮熱シートは遮熱塗装に比べて部分施工が可能であるため、ピンポイントでの遮熱効果を実現したい場合には費用対効果はかなり高いものになると言えます。
まとめ
今回は遮熱シートについてメリット、活用事例、効果などを紹介してきました。
皆さまのなかには、遮熱塗装よりも遮熱シートの方がいいかも・・・。
と思われた方もいるのではないでしょうか?
遮熱シートが万能という訳ではありませんが、様々な用途で活用出来ることも遮熱シートの特徴であることもまた事実ですので、もし今後遮熱をご検討される機会があれば是非手段の1つとして考えてみていただければと思います。