今回の省エネ補助金活用事例は、前回の記事のホテル業の省エネ補助金活用ならびに施工事例の続きとなります。空調設備や給湯設備と共に、複層ガラス等の躯体改修も行い、建物全体で24.5%のエネルギーコスト削減を実現する事例となります。
施工提案内容
ホテルAの現地調査を行い、下記内容の提案をさせて頂きました
空調設備
既設の空冷ヒートポンプエアコン(3系統)
ビル用マルチエアコン(6系統、室内機91台)を高効率機に更新
給湯設備
既存のボイラー(2台)を高効率ボイラーに更新
躯体改修
3階~9階の客室部の窓を複層ガラス(真空ガラス)に更新
2階宴会場の単盤ガラスに日射フィルムを追加
総事業費 108,010千円
補助申請額 33,931千円
中型のビジネスホテルとなりますので、総事業費(総施工費)は1億円を越える見積もりとなりました。客室ごとの空調設備やガラス改修を行うため、どうしても施工費が積算されていきますが、しかしその効果も大きいものとなります。また、当社の施工ネットワークを活用して、必要以上にコストが積みあがらないよう、最新の注意を払いました。
施工完了ならびにエネルギーコスト削減効果
施工期間は約9か月を要しました。宿泊施設であるため、お客様のご迷惑をおかけすることができませんので、ホテル側の営業責任者の方のご協力のもと、計画的かつ段階的に施工を進めました。このあたりの段取りを組むことについても、施工提案と実際に施工をする責任者を共に弊社が務めていますので、提案側と施工側の情報ギャップが生まれづらくなり、ほぼ計画通りに施工を完了させることができました。
今回のエネルギーコスト削減の施工は、施工前から24.5%のエネルギーコスト削減が期待できます。今回の弊社の仕事により大幅にエネルギーコストが削減され、ホテル経営の安定かつ継続に役に立つことができていけたら幸いです。
まとめ
今回のホテルAの事案は、空調工事だけでなく他の分野(建築等)にも強みを持つこと、ならびに補助金申請と金融機関のご紹介という、弊社が持つリソースをフル活用させて頂くことができた事例となりました。特に中堅中小企業は、このような機能をすべて揃えていくことに苦戦をされている企業様が多く見受けられます。エネルギーコスト削減工事について、ワンストップで対応できる弊社にぜひお声がけください。