今回の省エネ補助金活用事例は、中型の商業ビルの省エネ補助金活用ならびに施工事例をご紹介します。高効率給湯設備ならびに見える化装置を設置することにより、原油換算量で10,919kl/年、省エネルギー率11.9%を実現している案件となります。大きく2回に分けた施工のうちの第1第の施工内容の事例となります。
施工提案内容
数年に渡るエネルギーコストの現状調査から、補助金の申請の関係から大きく2段階に分けたエネルギーコスト削減工事を提案させて頂き、下記はその第1弾の施工内容となります。
給湯設備費
高効率ビル用吸収冷温水機の更新工事(3台)
エネルギーコスト見える化装置の設置(3台)
総事業費 47,760,624円(工事費込み)
補助申請額 8,631,000円
第1弾の施工として、高効率ビル用吸収冷温水機の更新を3台行いました。テナント企業が営業活動を継続する中での施工となりますので、正確かつ短納期の施工が求められます。こちらは弊社の施工の経験とネットワークを活かして対応をすることになります。
施工完了ならびにエネルギーコスト削減効果
今回ご紹介する事例は第1弾の施工となりますが、第2弾の施工では商業ビル全館の空調機の更新工事を行っていくことになります。こちらの総事業費を合わせると総事業費は億に届くものとなりますが、やはり数年に渡るエネルギーコストの正確な経過観察が功を奏し、決済をするオーナー様や管理会社、そして施工を提案する弊社としても、自信を持ってシミュレーション通りの成果が得れられるであろうことが想定できる施工を行う事ができています。
今回のエネルギーコスト削減の施工は、第1弾の施工だけでも11.9%のエネルギーコスト削減が期待できます。第2弾の施工と合わせて、大幅なエネルギーコスト削減ならびにこの商業ビルの中期に渡る事業継続に寄与することができたら幸いです。
まとめ
今回の商業ビルAの事案は、中型ならびに大型のエネルギーコスト削減工事に数多く携わってきた弊社の経験を活かすことができた案件と言えると思います。施主様がエネルギーコスト削減に取り組みたいと言っても、正確なエネルギーコストの計測ができていなければ有効な提案や施工をすることができず、また施工によるエネルギーコストの削減の予測が明確にできなければ補助金の申請や受給に大きな障害になります。弊社は最終的には施工を行い収益を得ることを目的にしていますが、そこに至る過程において時にはお客様に1歩立ち止まって頂き、年単位で施工タイミングを遅らせてでも有効なエネルギーコスト削減工事ができるよう提案を心掛けています。