今回の省エネ補助金活用事例は、主に飲食店などで活用される厨房機器販売業のショールームやオフィスを高効率エアコンに切り替える事例となります。約20台の高効率エアコンの入れ替えにより、比率にして39.1%、ジュール換算で117.9GJ/年の消費エネルギーの削減を行った事例となります。
施工対象企業情報
今回施工対象となりました企業は下記の内容になります。
会社 株式会社A とします
業種 厨房機器販売業
主な設備 3階建て社屋 1階 ショールーム 2階 事務所 3階 会議室・実習室
所在地 愛知県内
施工実施前の状況
株式会社Aは主に飲食店などに各種の厨房機器を販売している会社です。全国に拠点のある歴史のある会社様で、今回施工対象となった社屋は愛知県の拠点になります。
1階が最新の厨房機器などが展示されているショールーム、2階が事務所スペース、3階が厨房機器を実際に使うことができる実習室や会議室になります。3階建てでエアコンの台数が約20台あり、すべて設置してから10年以上経過している古いタイプのエアコンとなります。
厨房機器販売業界は競争の激しい業界であり、株式会社Aのように営業担当者が直接飲食店などに出向いて営業活動をする会社ばかりでなく、またインターネット上で厨房機器(新品・中古問わず)が販売されるケースも数多くあり、価格的にも厳しい業界です。そのため、販売価格を落とさざるを得ないことが多く、それに伴い収益環境も悪くなっていきます。そこで、エネルギーコストの削減に白羽の矢が立ち、すべての古くなっているエアコンを最新の高効率のエアコンに切り替えることにより、経費削減・コスト削減を目指すという案がこの拠点の中で生まれてきました。
しかし、株式会社Aのこの愛知県の拠点はこのあと2つの問題を抱えました。1つはこのような工事に対する補助金の申請もしたいのですが、そのやり方が全く分からないこと。もう1つは、エアコンの更新工事を行うということを、関東の本社にどう上申し決済を得るのか、ということでした。
適切な補助金を選定し、その申請を行うことは当社の最も得意としている仕事になります。株式会社Aの案件でも補助金の申請業務は問題なく行うことができますが、関東の本社にそれをどう説明するのか?については、弊社から社内提案をする際に有効となる資料も作成し、本社の決済が得ることができるように提案段階から支援をしていきました。結果として本社の承認を得ることができ、施工を行うことができました。
まとめ
ビジネス環境が厳しい業界ほど、コスト削減の必要性は待ったなしになります。しかし、やらなければいけないのだけれども、それをどうやったらいいか分からない、そしてそこが本社でない拠点である場合は、それを本社にどう説明して予算を獲得するのか?という課題を抱えることが多くなります。弊社は正確なシミュレーションや分かりやすい資料を作成することにより、担当者の方が稟議を通しやすくする支援を積極的に行っています。