今回の省エネ補助金活用事例は、最終の施主様は中型の商業ビル様となりますが、その商業ビル様の省エネ工事ならびに補助金の活用を、そのビルを管理する不動産管理会社様を通じて行った事例となります。弊社の活動により、不動産管理会社様が商機を逃さずに管理物件からの収益を得ることができた内容をご紹介致します。
施工対象企業情報
今回施工対象となりました企業は下記の内容になります。
会社 株式会社A とします
業種 商業ビルオーナー
主な設備 15階建て商業ビル 貸事務所 貸会議室
所在地 名古屋市内
また、この商業ビルを管理する企業は下記の内容になります。
会社 株式会社B とします
業種 不動産管理業
主な業務 中小型の商業ビルの管理・保守業務全般
所在地 名古屋市内
施工実施前の状況
株式会社Aは築年数で約20年の商業ビルを運営していましたが、物件の収益性向上のためには、空調や照明等のエネルギーコスト削減が優先順位の高い課題としてあげられていました。
そして、その課題を不動産管理会社である株式会社Bの担当者に相談をしていたのですが、株式会社Bからは有効な提案が出てきていない状態でした。株式会社Bは長年にわたり商業ビルの管理に携わっている会社ですが、省エネルギー工事やそれに関する補助金の取得という点においてはほとんど実施実績やノウハウがなく、それにより有効な提案を出すことができていませんでした。
株式会社Bにとってみると、近年管理をしている物件の大規模な修繕工事や省エネルギー工事を、施主様が直接他の業者に依頼をしてしまう、あるいは他の業者と競合して自分たちが負けてしまう、ということが目立つようになり、社内でこのような状況を打開するように各担当者にまさに指令が出ていました。
そのような状況の中で、弊社の別のお客様を通じて株式会社Bの担当者様と面談の機会を頂くことになりました。株式会社Bの現状を伺い、省エネ工事や省エネ補助金取得のノウハウを弊社が株式会社Bの後ろ盾、黒子となってご提供するという提案をさせて頂きました。
株式会社Aはエネルギーコストを削減したい、株式会社Bは管理物件で発生する工事案件に対して競争力をつけたい、弊社は省エネ補助金の選定・申請から工事を一貫して行うことが得意である、この3社の利害関係が一致した案件となりました。
まとめ
多くの中型から大型の商業ビル様は、エネルギーコスト削減の課題を抱えています。しかし、弊社が直接施主様に出会えることは多くなく、また弊社のような基本的には工事を主体とする中小企業の提案を聞いて頂ける機会も数多く持てるものでもありません。物件を管理している管理会社様が、その商業ビルで発生する案件の窓口になっていることが多く、施主様はまずは管理会社様からのお話を優先的に聞くことになります。弊社は不動産管理会社様に弊社の経験やノウハウをご提供し、不動産管理会社様の競争力を高めることに貢献することができます。専門的な補助金の選定や申請、施工の見積もりや手配は当社が行いことにより、不動産管理会社様には施主様へのご提案やコミュニケーションに集中して頂くことが可能になります。