今回の省エネ補助金活用事例は前回に引き続き、最終の施主様は中型の商業ビル様となりますが、その商業ビル様の省エネ工事ならびに補助金の活用を、そのビルを管理する不動産管理会社様を通じて行った事例となります。弊社の活動により、不動産管理会社様が商機を逃さずに管理物件からの収益を得ることができた内容をご紹介致します。
施工提案内容
冷温水発生機の更新工事(3台)
総事業費 約18,000,000円(工事費込み)
補助申請額 約5,000,000円
すべての省エネルギー工事を行おうとすると、すぐに数億円という見積もりになってしまうだけの設備があります。弊社からはそれをいくつかに分割し、段階的に行っていく内容を提案致しました。今回はそのうちの1つとなりますが、全体像を理解していないと今回の提案も効果的にできないこと、施工内容としては非常にシンプルなのですが、このような提案に慣れていない人はやはり難易度の高い提案になるため、株式会社Bの担当者様が株式会社Aに提案する前には、十分に打ち合わせをして知識補充を行うことを支援しました。
施工完了ならびにエネルギーコスト削減効果
株式会社Bの担当者様が株式会社Aと打ち合わせを行うと、毎回確実にいくつかの宿題が持ち帰られました。このような提案に慣れている弊社であればその打ち合わせの場でまとめられることも、慣れていない方にとっては当然難しいこともあり、また提案内容や金額面の観点からも、間違ったことを言って後に問題になってしまってはいけません。担当者の方が慎重に話を進め、少しでも不明な点があれば持ち帰るという姿勢はとても自然なことでした。
弊社は株式会社Bの担当者様から、施主様がおっしゃったことや懸念点を伺い、それに対して回答できる資料を作成したり該当する内容が掲載されているWebサイトを紹介したりする等の支援を行わせて頂き、このようなやり取りが年単位で続けられていくことになりました。
そして現在では段階的に補助金の申請を行い、採択を受けて施工を行い、エネルギーコスト削減が実現できるプロセスを確実に進むことができています。また、この活動を行ったことにより、株式会社Bが管理する他の物件で、省エネルギー工事や省エネ補助金の提案案件が発生してきました。株式会社Bの側でも、今回の件で省エネルギー工事や省エネ補助金提案の受注実績とノウハウを得ることができ、他の物件に対する競争力を上げることに成功することができました。
まとめ
エネルギーコスト削減の工事や補助金の申請は、行ったことがない人にとってみるととても工数が多く複雑です。このため、以前はこの分野にチャレンジをした企業が、効率の悪さ等の理由から撤退をするということも多く発生しています。特に補助金の選定や申請は、施主様の目線からは非常に喜ばれます。しかし、その手続きの煩雑さと複雑さから断念をしてしまうことも多く、大きな機会損失を生んでいます。弊社は、施主様だけでなく不動産管理会社様を支援するという支援するという立場も持ち、弊社が培ってきた経験やノウハウをご提供しています。管理物件のエネルギーコスト削減工事を提案したい、補助金の申請も提案して提案に競争力を持ちたいという不動産管理会社様は、ぜひ弊社までお問い合わせください。