太陽光発電の一般的なイメージとして長期的に安定収入が見込める投資だと考える人は多く、太陽光パネルも各メーカーの努力によって高出力・低価格化が進んでおります。
それでは太陽光パネルの発展は進んでいますが架台に関してはどうでしょうか?
皆さんは架台と聞いてどのような材質がどの程度の強度をもっているか、人に説明を出来る人は少ないのではないでしょうか?
太陽光発電と言っても、その支える架台の種類や強度は様々です。
特に設備を支える架台は、どのような材質が使われているかによって耐用年数が大きく異なります。
今回は太陽光発電には欠かせない架台に関してご紹介していきます。
架台とは
架台とは太陽電池モジュールを乗せるため機器で、架台を屋根にしっかりと固定することによって風圧や積雪、地震などで太陽電池モジュールが動かないようにします。
また、太陽電池が最も発電しやすい30度の角度をつけるための角度調整機能が付いている架台もあります。陸屋根や野立ての場合は三角形の架台を設置し、架台が動かないようにコンクリート製のブロックを架台の足元に付属させることもあります。
架台の種類
太陽光モジュールを載せる架台にはいくつか種類があるので、設置環境に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。住宅・産業用を問わず屋根に乗せる場合は、設置場所や屋根材の種類に合わせて架台や施工方法を選ぶことが重要です。
架台の種類
瓦用架台
スレート用架台
金属屋根用架台
折板屋根用架台
陸屋根用架台
野立て設置用架台
産業用10kWパック架台
壁面用架台
このように架台種類は多様にあります。どのような基準で選べばよいのでしょうか?
架台の選び方
太陽光モジュールを載せる架台の選び方ですが、傾斜屋根に乗せる場合は架台と施工方法について特に注意する必要があります。
屋根材の種類には、化粧スレート(カラーベストなど)、厚型スレート(セメントモルタルなど)、金属瓦(ガルバリウム鋼板など)などがあり、それぞれ屋根に取り付ける際の工法が違います。
それぞれの屋根材に応じて専用の架台が販売されていますが、屋根材に直接穴を開ける工法で架台を固定する場合は雨漏りを引き起こす危険性があります。屋根材に穴を開けて下地と直接固定すると架台が安定するというメリットもありますが、もし雨漏りを起こしてしまった場合は太陽電池モジュールをいったん外して雨漏りの修理工事をしなければならないというデメリットがあります。
また屋根材によって耐用年数が異なりますが、屋根を葺き替える際には太陽電池モジュールを全ていったん外さなければいけません。通常は建物を作った施工業者やリフォーム専用の業者が屋根の葺き替えを行いますが、太陽電池モジュールを外さないと工事をしてくれません。
そのため太陽光発電システムを施工した業者にお願いして屋根からいったん下ろし、葺き替えが終わってから再度設置し直してもらわなければなりません。
太陽光発電システムを導入する場合は屋根材の耐用年数も検討しておくことが大切です。
まとめ
太陽電池モジュールを支え設置場所にしっかりと固定させ、屋根の形状や屋根材の種類に応じて専用の架台を選ぶことが大切です。
今後検討される方は屋根材に穴を開ける工法かどうか業者に確認しておきましょう。