今回の省エネ補助金活用事例は、6階建てのオフィスビルの省エネ補助金活用事例です。現在は全体感としては省エネの必要性が叫ばれており、特に製造業の工場などでは積極的かつ継続的なエネルギーコスト削減活動が行われていますが、オフィスビルに関しては省エネ活動が進んでいないことが現状です。なぜそうなのか?今回の事例もその現状が表れている典型的な事例となります。
施工提案内容
オフィスビルの現調から、省エネタイプの空調機の更新、LED照明への変更、給湯器の更新により、やはりエネルギーコストは20%~25%削減できることが分かりました。施工費用の見積もりも管理会社である株式会社Bが試算をしていたように、2,000万円台前半となりました。
適合する補助金を選定し、施工費用の1/2の補助金を得ることができることが分かりました。そうすると実際のキャッシュアウトは1,000万円台前半となり、それによるエネルギーコスト削減幅、賃料を少し抑えても利益が増えることを資料に表現し、管理会社からオーナー様にあらためて提案し、施工のゴーサインを得ることができました。
施工完了ならびにエネルギーコスト削減効果
オフィスビルの施工が簡単というわけではなく、テナント様の営業活動をストップしてはいけないので、施工は必然的に土日に行うことはなりますが、エネルギーコスト構造としては製造業の工場のように複雑ではないので、施工後はほぼシミュレーション通りにエネルギーコスト削減が実現できます。今回のオフィスビルでも想定通りのエネルギーコスト削減が実現でき、その電気代明細を実際にオーナー様にご覧になって頂くと大変喜んで頂けました。そして、補助金を申請し実際にその補助金が入金されていることを確認して頂くと、さらに安心して頂くことができました。製造業の工場の担当者とはまた異なったニーズがあることを実感した案件でもありました。
まとめ
今回紹介した事例で一貫して記載をしてきましたが、オフィスビルの省エネ化が進まないことにはいくつかの要因があります。製造業の工場などに比べて、その受注体系が難しい構造をしていることは間違いがないのですが、特に補助金を活用することができれば、オーナー様、管理会社様、テナント様、そして弊社の4社がそれぞれメリットのある提案を行うことができる可能性が高くなります。もしオフィスビルをお持ちの方、もしくは管理会社様で省エネ工事を実施したいビルの管理を行われているのであれば、ぜひ弊社までお問い合わせください。