建物のエネルギーコスト削減についてお話を聞かれたことがある方は多いと思いますが、排熱を活用した省エネについて聞かれたことはあるでしょうか?
・LED照明を導入することによるエネルギーコストの削減
・太陽光発電設備を導入にすることによる自家消費電力の確保
・省エネ空調の入れ替え工事をすることによる省エネ推進
・新電力を活用した電気代削減の提案
など、工場や建物で活用できる省エネルギー対策は様々なものがあるため、皆さまも今までにこのような提案はいくつか受けられたこともあるかとは思います。
しかし、このような省エネのお話しを聞かれることはあると思いますが、その多くが電気エネルギーコストの削減を目的としたものではないでしょうか?
それ以外にあるの・・・?と思われる方がいるかもしれません。
今回私どもが紹介したいエネルギーコスト削減は、工場で発生する「排熱」を有効活用したエネルギーコストの削減になります。
工場で発生する排熱を有効活用することにより、大幅な省エネを実現することが可能となるのです。
是非、ご参考にしていただければと思います。
工場の排熱を使う!?
工場にお勤めの皆さまであればお詳しいと思いますが、熱源機械が稼働している工場であれば必ず排熱は発生しています。通常であれば特にその排熱を意識することがないと思いますが、夏場の工場内が異常な暑さになっているニュースなどを目にすると、排熱がどれほど発生しているのかイメージしやすいのではないかと思います。
通常であればそのような排熱を有効活用する考えにならないと思います。しかし、近年の大手製造業を中心に排熱を活用する事例が増えてきているのです。
COP21の内容もあり、現代社会では多くの先進国がCO2排出削減、省エネルギーの推進が叫ばれています。日本政府も省エネ導入を支援する補助金や税制優遇を多数打ち出しているほどです。
そして、民間企業であっても省エネやCO2の削減目標を掲げているケースは多くなっており、省エネを推進する考え方は企業担当者にとって身近な話題かと思います。
そのようななかで、工場で発生する排熱を有効活用することで、無駄なエネルギー消費を削減できることは大変効果的な施策と言えます。
大手企業を中心に注目されているというのも分かりますね。
排熱をどのように利用するの?
例えば、工場や変電所などに設置されている機械からは熱が発生しています。当然そこから排熱も発生していることになります。この排熱を無駄にするのではなく、ヒートポンプや熱交換器を使って冷暖房などに利用できるのです。そうすれば意味なく垂れ流している排熱を減らすこともできますし、ヒートポンプや熱交換器のエネルギー削減に繋がります。
又、寒冷地などの融雪用の熱源としても利用可能です。熱需要の多い都市部でも豊富に得られるエネルギーであり、熱を得る際に燃料を燃やさないため、温室効果ガスを排出しないエネルギーと言えます。
このような活用をすることで工場でのエネルギーコストの削減を実現することができるのです。
まとめ
電気エネルギー以外の省エネ提案は珍しかったのではないでしょうか?
このような排熱の省エネ活用ができることは覚えておいて損なことではないと思います。是非今後の皆さまのエネルギーコスト削減にご活用いただければ幸いです。