皆さんは卒FIT後の太陽光設備の動向に関してどのように注目していますでしょうか?
卒FIT後は自家消費型で自分たちの使用する電力として運用と行うか、電力事業所と契約を行い、引き続き電力を販売し続ける売電型か、大きくはこの2つの選択肢があります。
今回は一般企業が電力会社と協力して電力買取を進めていく施策の事例をご紹介していきます。
四電WAONプラン
イオン(千葉県千葉市)と四国電力(香川県高松市)は11月14日、固定価格買取制度(FIT制度)による買取期間が満了(卒FIT)する住宅用太陽光発電ユーザー向けに新たなサービス「四電WAONプラン」を発表した。12月2日からWeb申し込みによる受付を開始します。
四国電力が、家庭の太陽光発電の余剰電力を買い取り、それに含まれるCO2排出量ゼロの環境価値をイオンの店舗へ提供することで、1kWhにつき税込7円で買取り、さらに1WAONポイントを進呈します。イオンは、提供を受けたCO2排出量ゼロの環境価値を、店舗運営のCO2排出量削減の施策として活用していきます。
中部電力、中国電力とも卒FITプランを展開
加入条件は、下記となります。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度にもとづく買取期間が満了していること
再エネ発電設備からの余剰電力を四国電力に供給すること
受電電圧が低圧であること
同一地点において、四国電力と電気需給条件[低圧]の電気料金プランでのご契約があること
当社の会員制Webサービス「よんでんコンシェルジュ」に登録していること
WAONカードを保有していること(一部対象外のカードあり)
イオンは、同様のサービスを、中部電力(愛知県名古屋市)や中国電力とも実施しています。
イオンは2050年までに店舗で排出するCO2等を総量でゼロにすることを目指す「イオン 脱炭素ビジョン2050」に取り組んでいます。
中間目標として2030年までに店舗で排出するCO2を総量で35%(2010年比)削減することを定めており、今回の提携もこの一環として再生可能エネルギーの活用拡大に向けて展開されます。
また、四国電力は4月に仮想蓄電池サービスなどの卒FITプランを発表しています。
まとめ
今回の卒FIT後の電力買取に関しての選択肢を一部ご紹介させていただきました。一般企業以外にも市町村や自治体でも卒FITに対して多様な戦略を行っています。
皆さんもこれを機に調べてみてはいかがでしょうか?