夏にエアコンを使用する際「効きが悪いと感じたり止まったりすることがある」と回答した人は22.8%。こうした悩みの解決策としてよく知られているのが「フィルターのお手入れ」ですが、実は室外機のケアも重要なのです。
しかし「エアコンの効きが悪いと感じたり、止まったりすることの原因は何か」との設問においては、「エアコンのフィルターの汚れ」という回答が46.3%の一方、「室外機周辺の環境」と回答した方は23.7%。
「エアコンのフィルターの汚れ」と比べて20%以上も低い認知率であることが分かりました。
ちなみにエアコンは、外気温43℃で1時間の連続運転が可能であることがJIS基準で決められています。逆に言うと43℃以上には規定がないので、43℃を超えるとエアコンの稼働に支障をきたす場合もあります。
約8割が「室外機のケアをしていない」
「あなたは1年以内にご自宅のエアコン本体(フィルターや内部等)・室外機を掃除したことがありますか」との設問に対して、77.4%が「エアコン本体の掃除をしている」と回答。それに対して、室外機を掃除した人は16.2%。
冷房効率UPのために押さえておきたい3つの室外機ケア方法
今回の調査結果を踏まえ、エアコンの効きと密接な関係にある室外機の正しいケア方法をご紹介します。
冷房時、室内機で吸収された室内の熱は、室外機に運ばれて、室外機が吸い込んだ空気(外気)の中に放出されます。この時、室外機が吸い込む空気が暑すぎると熱を放出しづらくなり、冷房の効率が落ちてしまいます。
そのため室外機が吸い込む空気の温度(吸込み温度)を上げないようにケアすることが重要です。
ポイント① 室外機周辺の風通しが悪くならないよう周りに十分なスペースを確保
室外機周辺に十分にスペースを確保せずに室外機を設置してしまうと、風通しが悪くなり室外機から吹き出す温風がこもってしまい、吸込み口周辺の空気の温度が高くなり冷房効率悪化につながります。
室外機の周りにスペースを空けて、空気がスムーズに流れるようにしましょう。
ポイント② 室外機のファンの前に、吹き出す温風をさえぎる物を置かない
正しいスペースで室外機が設置されていても、室外機のファンの前に物や植物等の障害物を置くと、室外機から吹き出す温風を再び吸い込んでしまい効率が下がります。室外機のファンの前には物を置かないようにしましょう。
ポイント③ 直射日光が当たらないよう室外機に日除けを設置
直射日光で室外機周辺の空気が暖められると、吸込み温度が上がり、冷房の効率が落ちてしまいます。日除けなどで室外機周辺の直射日光を遮ると効果的です。
※日除けについては各メーカーにお問い合わせください
猛暑でも快適に過ごすために知っておきたい、エアコンの効きが良くなる3大ポイントをご紹介しました。
いずれも思い立ったらすぐアクションできる簡単な対策ばかりなので、ぜひパパが休日の週末を利用して「室外機のケア」をしてみてください。