新型コロナウイルスの感染が落ち着き、徐々に
飲食店などの店舗も通常通りの営業ができつつある状況だと思います。
なかには、これから店舗ビジネスをしようと考えていらっしゃる方も
いるのではないかと思います。
店舗を開店するにあたって、電気の契約は必須です。
しかし、電力の契約には複数種類あることをご存知でしょうか?
実は電気契約について理解を深めることで、大幅に経費を削減することができるのです。
11月のブログは、店舗を開業するにあったって知っておきたい電力のことについて
ご紹介します。
電気契約の種類はさまざま
どのような業態であっても必須となるのが電気の契約です。
一括りに「電力」といっても、その種類は大きく3種類に分かれます。
その3種類の電力についてまずはおさらいしていきましょう。
低圧電力
低圧電力とは、皆さんが家庭でも利用している電力のことです。
単相100Vという電源で動く電化製品を使用するために必須の電気契約で、
冷蔵庫や照明、エアコンに至るまでこの低圧電力が動かしています。
動力
動力とは、主に飲食店などで低圧電力と一緒に契約する三相200Vという
電源の電化製品を動かすために必要な電気のことです。
低圧電力と比べて電圧が高いため、単相100Vの電源の電化製品を
動かすことはできませんが、その分電気料金が安く設定されているため、
電気を大量に消費する場合はできる限り動力を利用するほうが良いです。
一方、照明などは動力によって動かすことができないため、
低圧電力とセットで契約する必要があり、
使うことができる製品が限られるというのがデメリットです。
また、動力の契約をするためには基本料金が必要になるため、
その基本料金が動力を使うことによって削減される電気代よりも
高い場合は動力を使うメリットがなくなるということになります。
高圧電力
高圧電力は低圧電力よりも安価な電気ですが、
6000V近い電圧の電気を電力会社から仕入れることになります。
6000Vもの圧力がかかる電気は普通の電化製品は使用することができないため、
仕入れた電気を自前で100V〜200Vに変圧して使用する必要があります。
この変圧のためにはキュービクルという特殊な設備が必要になり、
この設備は300万円程度の初期投資が必要になります。
また、キュービクルは維持管理のためにも費用が必要になるため、毎月30万円程度の
電気を使っていない施設では費用対効果が合わないため利用する価値はありません。
一方でコンビニエンスストアやスーパーマーケットのような
消費電力量が膨大な業態では利用されていることが多いです。
動力とは異なり自前で変圧することができるため、
安い電力を全ての電化製品で利用することができ、電気代は安くなります。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
11月最初のブログでは、「電力の種類と違い」について簡単にご紹介しました。
既にご存知の方も多かったと思いますが、
「店舗営業でこれから稼ごう!」と考えているなら、
光熱費はできるだけ無駄を抑えてかしこく使っていけるといいですよね。
ここまでお読み頂き、
「電力の種類が分かったけど、結局どう使い分ければいいの?」
という疑問が出てくるかと思います。
次回のブログでは、店舗別にかかる電気代の違いや最適な方法をご紹介したいと思います。