あけましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、まことに有難く厚く御礼申し上げます。
本年もライフ空調システムをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
新しい1年の最初のブログは、
「脱炭素についてのニュース」をテーマにお送り致します。
社会的課題として環境問題が注目されるなか、
有効的な対策のひとつに『CO2の排出権取引』が挙げられます。
日本では2000年代に入ってから検討されるようになり、一部の自治体では
運用実績もあります。
しかし、そもそもCO2の排出権取引とはどのような仕組みの制度なのかよく分からず、
それによってどのようなメリットがあるのか分かりづらいという方も少なくありません。
そこで、CO2排出権取引とはどのような制度なのか、
メリットやデメリットも含めて今回と次回のブログで詳しく解説します。
■排出権取引とは
排出権取引とは、温室効果ガスの排出量に制限を定め、
それを超える分を、余力がある国や企業と取引する制度です。
排出権取引が制度化されている国や自治体においては、
企業などに対してあらかじめ温室効果ガスの排出枠が定められています。
そして、各企業は自社に割り当てられた排出枠に収まるよう、
温室効果ガスの排出量を抑制しなければなりません。
しかし、企業によっては排出枠に余裕があるケースもあれば、
排出枠を大幅に超過してしまう場合もあるでしょう。
そこで、排出量の上限に余裕がある企業が、排出量と上限との差分について他社へ
売却できる制度が生まれました。
このように、排出枠との差分を企業間で取引できる権利のことを排出権とよびます。
排出権取引とはその名の通り、実際に排出権を取引することを意味します。
(※排出権取引のことを「排出量取引」とよぶ場合もあります。)
■おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、世界で行われている排出権取引の基本的な内容を解説しました。
実はこの排出権取引制度、日本では「国内排出量取引制度」という名称で
検討が進んでいます。
環境省を中心に検討されているこの制度は、「キャップアンドトレード制度」
ともよばれます。
ちなみに、”キャップ”とはCO2の排出枠のことを意味する言葉です。
次回のブログではこちらも詳しく解説します。