こんにちは。ライフ空調です。
早いもので2月も中盤になり、日中は暖かさを感じる日が多くなってきました。
一日中寒かった先月を思うと、「そろそろ春だなあ」と感じます。
とはいえ日の出ていない日は、家の中でも暖房器具なしで
過ごせない方が多いと思います。
実は、家の中が寒い理由には“窓ガラス”が大きく関係しています。
「日本の住宅性能は先進国では最低レベルだ」
と聞くと、驚く方も多いのではないでしょうか?
一流と呼ばれるハウスメーカーですら、他国の性能基準に満たない住宅を
新築しているという実態があります。
ここでは、「後悔しない住まいづくり」に必要な2つの知識を紹介・解説していきます。
■一流の住宅ですら、性能が低い日本のハウスメーカー
後悔しない住まいづくりのため、建てる前にぜひ、
認識しておいていただきたいことが2つあります。
1つ目は、日本の住宅の断熱・気密性能は、
先進国中で最低水準にとどまっているということです。
日本で「普通に家を建て、家を買う」と、
他の国では考えられないような低性能な家になってしまいます。
しかもこれはローコストメーカーに限ったことではなく、
高級イメージがあり、一流と呼ばれるハウスメーカーに対してもいえることなのです。
日本で他の先進国並みに十分な性能の家に住みたいと思ったならば、
施主が性能にこだわって、工務店・ハウスメーカーを選ばなければなりません。
ブランドイメージに流されると、後悔することになる可能性が高くなります。
そうした事態を避けるべく、最初に性能にこだわることの必要性、
重要性を解説します。
■日本で最高等級の「窓」は、他国では…恐ろしい実情
日本の住宅の断熱・気密性能が低いことの要因の一つに、
窓の断熱性能の低さがあります。
住宅の省エネにおける窓の重要性を調査したデータを見ると、
夏に家に流入する熱の74%、冬に家から流出する熱の52%が、
窓を入口・出口としています。
上記の数値は、複層ガラスのサッシです。
日本の既存住宅の多くはいまだに単板ガラスですから、
この割合はもっと高いと思ってよいでしょう。
つまり窓の高断熱化だけで、住宅の断熱性能は、十分とまではいかずとも
相当改善されます。
日本の窓の性能が低い理由の一つに、樹脂窓の普及の遅れがあります。
日本の樹脂窓の普及率は、他国と比べてかなり低い20%にとどまっているのです。
■まとめ
いかがでしょうか?
断熱性能の高い樹脂窓の普及率は、欧米はおろか、韓国、中国よりも普及率が低いのです。
日本ではまだまだ一般的なアルミサッシは、他の国々ではほとんど使われていません。
アルミの熱の通しやすさ(熱還流率)は、樹脂や木の1,000~1,400倍にも上ります。
そのため、アルミサッシを使っている時点で十分な断熱性能を確保することは
難しいといえます。