こんにちは。ライフ空調です。
今月11日で2011年3月11日に東北地方で起きた東日本大震災から
11年が経ちました。
現在でも当時の悲惨な被害状況がテレビで報道されたり
被災者の支援のための募金が行われています。
今月のブログでは東日本大震災が起きたことをきっかけに
非常時の電源として注目が集まっている蓄電池についてご紹介します。
蓄電池は元々、“産業用の非常用電源”として使われている設備でした。
非常時用の電源だけでなく平常時においても、太陽光発電と連携することで
日々の電気代削減などを目指すことが可能です。
東日本大震災をきっかけに一般家庭での非常用電源確保の必要性も
徐々に認識されていった結果、各家庭への普及が広がっていきました。
■産業用蓄電池の特徴
産業用蓄電池は一般住宅に設置される蓄電池とは異なり、
オフィスビルや事務所、ショッピングモールなどの
大型商業施設や工場に設置される蓄電システムです。
今では蓄電池の必要性を感じていなかった中小の施設でも
徐々に導入され始めています。
太陽光発電設備は、太陽光エネルギーを電力に変換する設備のため
日射のない夜間や悪天候時は十分に電気を発電することができません。
蓄電池を導入することで昼間に発電した電気のうち余剰分を蓄電池に充電し、
太陽光発電ができない時に利用できるなど、
効率的にエネルギー消費をコントロールすることができるようになり、
光熱費削減による経済効果が発生します。
オフィスや工場のバックアップ用電源などの用途で利用される産業用蓄電池は
大容量である分、寿命も長くなるという特徴があります。
放電・充電を8000サイクル以上繰り返しても耐用可能な
高性能タイプもあるほどです。
家庭用とは違い産業用蓄電池の場合は状況に応じてUPSや
CVCF(定電圧定周波数装置)を設置する必要があります。
UPSとは停電になった瞬時に電源の切り替えを行う装置で
この装置を設置することで停電発生時にパソコンやサーバーの
シャットダウンを回避してデータの損失を防止することが可能になります。
■まとめ
この記事では産業用蓄電池について紹介しました。
日本は災害大国と呼ばれ、昔から大規模な自然災害が多い国であり
世界中で発生している大規模地震のうち二割は日本で起きているほどです。
こういった災害による停電の際には家庭用蓄電池や産業用蓄電池が
非常に心強い設備になってくれるのは間違いありません。
災害時の電源確保をどうすればいいのか、このブログが
非常時の備えとして蓄電池の導入を真剣に検討していただくきっかけとなれば幸いです。