こんにちは。ライフ空調です。
今月は4回にわたり蓄電池についてご紹介しました。
蓄電池についてよくお分かりいただけましたでしょうか?
なかには実際に導入を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は導入前にぜひご確認して頂きたい点などを最後にまとめました。
ぜひこちらも合わせてご確認頂ければと思います。
■設置場所を確認する
「蓄電池はどのような環境にも設置出来ますか?」というご質問を
よく頂きます。
蓄電池は原則として、メンテナンスがしやすく、火災による被害を
受けない場所に設置することが推奨されています。
現在、国内のメーカーが家庭用として販売している蓄電池は、
屋外への設置を前提とした製品が多いと言えますが、
設置環境によってはメーカーが設置そのものを不可としている場合や、
保証対象外とする場合があるため注意が必要です。
また、家庭用蓄電池を設置するには、設置地域が次世代エネルギー基準の
地域区分Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴのいずれかに含まれていることが前提となります。
ほとんどの蓄電池が寒冷地での使用に対応しておらず、
北海道や離島などでは元より販売を行っていないメーカーも多くあります。
また、屋外設置型の蓄電池は固定するためのコンクリート基礎を
打設する必要があること、現場での組立を想定していることなどから、
メーカーが定める設置スペースや作業スペースが確保できることも、
設置する際の必須条件となります。
■塩害地域の定義
塩害とは、沿岸部の地域において多く発生する、
農作物・その他の植物や電気設備・鉄・コンクリート構造の施設などが
塩分によって受ける害のことを指します。
塩害が発生する地域は、直接波しぶきが当たる場所を「岩礁隣接地域」、
海岸から200m~500m以内を「重塩害地域」、
海岸から2km以内を「塩害地域」というように区分されています。
メーカーによっては指定した地域での設置を不可にしているところもあります。
■その他設置場所の注意点
最後に、設置にあたりそのほかの細かい注意点を簡単にまとめました。
予期せぬ事故や本体の寿命にも影響がありますので
設置場所を決める前は以下の項目にも配慮することがおすすめです。
・直射日光が当たらない場所が望ましい。
・寒冷地域においては、装置が停止するなどのトラブルが想定される。
・直接雨が当たらない場所への設置が望ましい。
・多くのメーカーが重塩害地区、塩害地区での設置を不可
(又は保証対象外)としている。
・性能劣化の原因となるため、基礎を高くする、軒下に設置するなどの対処が必要。
・万が一の事を考慮し、蓄電池の付近には燃えやすいものを置かない。
・エアコンの室外機やエコウィル、エネファームといった熱源機器から
離す必要がある。
・空気が滞留しない密閉された場所への設置は避けた方が良い。