こんにちは。ライフ空調です。
最近、気温の上昇の激しさを受けて
このように言う方が多くなってきたと感じています。
「まるで日本から四季がなくなり、夏と冬だけになったみたいだ」
「昔と今じゃ夏の暑さのレベルが違うよ!」
私自身も同じような感想を持っています。
実際、令和に入ってから7月だけで1万人、
8月中にはそれ以上の人が熱中症で搬送されている年もありました。
■日本の平均気温は100年で1.5度上昇、このままだと…
まず、日本の気温自体は平均的に上がってきています。
気象庁のデータによれば、100年間で1.21℃の上昇という数値が出ています。
しかし、実際は都市部のヒートアイランド現象も影響しており、
東京では3.2℃上昇、大阪でも2.7℃上昇と、
体感温度的にはもっと大きくなっています。
これだけ暑い日が多くなってくると、
「100年でたった1℃しか変わっていないの?」と疑いたくなってしまいますが、
事態はそれ以上に深刻な状況になっていることがわかります。
■地球温暖化を認めざるを得ない5つのデータ
地球の平均気温が上がってきたことからも
地球温暖化の現状がよくわかりますが、
目に見えてわかりやすいデータが他にもあります。
①猛暑日(35℃以上)の日数が増えてきている
1970~1990年の間では日中35℃を超える日は、多くても2、3日程度でした。
しかし、1990年以降になると猛暑日の観測が
急激に増えています。
30年前までは1年に1日あるかないかくらいだった猛暑日が、
現在では珍しくなくなってきているのです。
②熱中症死亡者数が20年で7倍に激増している
これは、まずいです。
1990年頃は熱中症で亡くなる人数は多くても150人程度でしたが、
2007年は1000人近くと、およそ7倍にまで膨れ上がっています。
近年の酷暑の日には、野外での活動や
スポーツを禁止される日も出てきました。
③北極の海氷面積が観測史上最小サイズに…
アメリカのNASAの観測によると2017~2018年冬の北極海の面積は1448万平方キロメートルと観測史上最小のサイズを記録しました。
これは1979年の2790万平方キロメートルのほぼ半分のサイズです。
④世界中の氷河が溶けている…
北極の氷だけではなく、世界中の氷河が溶けていることからも
地球温暖化が進んでいることがわかります。
アフリカで最も高いキリマンジェロに残っている氷河は
すでに85%もが減少しており、2033年には確実に消滅すると言われています。
⑤100年で19cmも海面が上昇している
IPCCの第5次報告書では1901~2010年の間に
海面水位が19cmも上昇していることが報告されました。
この海面が上昇した主な原因は、北極や陸上にある氷が溶けていること、
それから水温が上昇することで海水が膨張することが上げられていまます。
■おわりに
いかがでしょうか?
日本に住んでいれば、夏には熱中症のニュースが目に入り、
猛暑日はとてつもない暑さを感じるのでご存知な事象もあったかもしれません。
ですが、世界中では異常気象によってさらに規模の大きな問題も発生しています。
22世紀を生きる私たちの子供、孫が暮らす地球を守るには、
一刻も早い取り組みが必要であると思います。
難しいことではなく、石油由来製品の使い方の見直し、
節電や冷暖房の調整といった簡単なところからでも地球温暖化対策ができるのです。