皆さん、こんにちは。ライフ空調です。
前のブログでは管理者が知っておくべき熱中症対策を紹介しました。
しかし完璧に実施すること、完全に熱中症をさけることは容易ではありません。
今回のブログでは熱中症の基礎的な原因と
自社で熱中症被害が出てしまった場合の対象法などを紹介できればと思います。
◆熱中症の原因
まず、最低限知っておくべき熱中症の原因を説明していきます。
熱中症の発生を防ぐには、環境、体調、行動に注意していく必要があります。
以下の要因より、職場のメンバー一人ひとりの特徴に応じて
助言・声掛けをおこなっていきましょう。
≪環境的な要因≫
気温が高い
湿度が高い
風が弱い
日差しが強い
急に暑くなった日
≪身体的な要因≫
高齢者、乳幼児、肥満
持病がある
低栄養状態
朝食を食べない習慣
脱水状態(下痢)
体調不良(二日酔い、疲労、寝不足)
≪行動的な要因≫
行動要因
激しい運動
慣れない運動
長時間の屋外作業
水分補給がしにくい
なかでも高齢者の熱中症が多いので要注意です。
熱中症で死亡する人の8割以上が65才以上の高齢者というデータがあります。
これは、発汗量を調節する温度センサーの感度と喉の渇きを感じるセンサーの感度が
年齢とともに低下していることが原因です。
◆熱中症の重症度
一般的に、熱中症の重症度は下記の3段階に分けられます。
≪軽度≫
めまい
たちくらみ
大量の発汗
手足のしびれ
筋肉痛
≪中等度≫
頭痛
吐き気、嘔吐
倦怠感、虚脱感
≪重度≫
意識障害
けいれん
手足の運動障害
まっすぐ歩けない
軽度の症状であれば、すぐに涼しい場所へ移動して、体を冷やしたり、
水分補給をさせたりしましょう。
めまい、たちくらみなどは、人によっては日常的におこりうるものもあり、
軽度の段階でのサインを見逃してしまう場合も多いです。
高温多湿の環境下では、特に初期症状を見逃さないようにしましょう。
◆応急処置のポイント
できれば熱中症にならないようにしたいところですが、
実際に熱中症になってしまった人への応急処置も紹介いたします。
≪1 水分補給≫
しっかりと水分をとってもらいましょう。
汗をかいているなら水よりも経口補水液がおすすめです。
≪2 冷却≫
濡らしたタオル、保冷剤や冷たいペットボトルを首すじや脇の下に当てましょう。
≪3 安静≫
ベルトやボタン、ネクタイなど身体を締め付けているものをゆるめ、
症状がおさまるまで涼しいところで安静にしてもらうことも大切です。
≪4 救急車を呼ぶ≫
水が飲めないほど、意識がもうろうとしていたら危険なサインです。
ためらわず119番通報をしましょう。
救急車が来るまでの間、身体を冷やしながら注意深く様子を見て、
救急隊員に経過や状況を伝えましょう。
◆まとめ
今回は「工場・現場向け熱中症対策6選。管理者として知るべき原因・応急処置を
紹介ました。
近年、夏の暑さが勢いを増している中、高温に加えて日本は多湿であるので
非常にリスクが高いです。
しっかり対策を行い、熱中症による傷病者ゼロを目指していきましょう。