こんにちは。ライフ空調です。
ことしの夏も暑い日が続いていますが、
その原因の1つといわれるのが地球温暖化です。
地球規模の大きな問題について世界ではさまざまな対策が取られています。
今回はその対策のひとつ、「ブルーカーボン」についてご紹介します。
◆コンブが地球温暖化を防ぐ!?
ある私立中学校の入試ではこんな問題が出されました。
<問題>
現在 空気中に存在している二酸化炭素を減らすには
どのような方法が考えられますか。あなたの考えを述べなさい。
上記の問題の回答例としては、
“山に木を植えて二酸化炭素の吸収量を増やしていくこと”
などがあげられます。
ただ、森林を増やすのは簡単ではありませんし、燃やすと
大気に二酸化炭素が戻ってしまいます。
そこで、二酸化炭素の吸収源として近年、期待されているところがあります。
それは、海です。
コンブなどの海藻やマングローブなど海の生態系が二酸化炭素を吸収するのです。
こうして吸収された二酸化炭素は“ブルーカーボン”と呼ばれ
地球温暖化対策として注目されています。
◆ブルーカーボンがいま注目されているワケ
私たちがよく知っている森林などが吸収する二酸化炭素を“グリーンカーボン”と
呼ぶのに対し、海の生態系を活用するのが“ブルーカーボン”です。
大気中の二酸化炭素が、光合成によって海の中の海藻などに吸収され、
炭素として蓄えられます。
国土交通省の資料によると、その吸収量は陸上では
世界で年間19億トンなのに対し海では年間25億トンにのぼるともいわれています。
◆各地で進む“ブルーカーボン”の取り組み
日本の海岸線は岩場が多く海藻などが生えやすい環境にあるので
ブルーカーボンを利用するには非常に有利な状況にあると期待されています。
政府が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げる中、
海の環境を整え二酸化炭素の吸収につなげようという動きが進んでいます。