こんにちは。ライフ空調です。
人類共通の課題となっている“プラスチックゴミ問題”。
海岸を歩けばレジ袋やペットボトルなどプラスチックゴミを目にすることは
少なくないでしょうか?
プラスチックは丈夫であるが故に環境で分解されずにやがて海に流出します。
それを餌と間違えた魚が食べ、さらにその魚を我々人類が食べることで
健康への影響も懸念されています。
こうしたなか、東京大学の教授は
「使っている間は頑丈で、役目を終えたら“分解できる”」
まるで魔法のようなプラスチックの開発をしました。
そして、科学者たちの信念は、プラスチックゴミ問題の解決だけでなく、
医療、農業などさまざまな分野の未来もいま変えようとしています。
◆夢のようなプラスチックの開発。その切り札は「酵素」
“白い粉”のような物質を使い、プラスチックを分解する研究が続けられています。
この白い粉の正体は「酵素」。
あるカビから発見されたもので、プラスチックを分解させる切り札です。
いま世界では、さまざまな「分解されるプラスチック」(生分解性プラスチック)が
開発されています。
日本で多く流通している「ポリ乳酸」を使った生分解性プラスチックの場合、
分解するには「温度60度、かつ湿度60%」という条件が必要です。
しかし、自然界ではほぼこうした環境は存在しません。
川や海に流出してしまうと、分解される可能性は極めて低いといえます。
そこで東京大学の教授が考えたのが、
“プラスチックの中に、あらかじめ酵素を閉じ込めておく”
というアイデアでした。
プラスチックが川や海に流出して砕けると、内部に水が入り
中で眠っていた酵素が水と反応して分解が始まるという仕組みです。
使っているときは丈夫。でも、役目を終えてスイッチが入ると分解が始まる、
夢のようなプラスチックが誕生しました。
◆おわりに
いかがでしょうか。
使い終わったプラスチックを“ゴミ”という悪者にするのではなく、
人間が最後まで使い果たすことが、本来使う側の責任です。
動物と環境を守ることで、結果的に我々人類も守られるのではないでしょうか。