こんにちは。ライフ空調です。
まだまだ残暑が厳しく、一日中冷房をつけている日も
少なくないのではないでしょうか?このような状況で、一番気になるのが
電気料金ですが、これがまたもや値上げするかもしれないというニュースが入りました。
火力発電所の燃料などとして使われる天然ガスの価格が世界各地で高騰しています。
日本を含むアジア地域でも、そしてヨーロッパでも。
アジアのLNG=液化天然ガスのスポット価格は、ことし10月初旬には
去年の同じ時期と比べて10倍を超える水準となりました。
いったい何が起きているのか?
それは大国の戦略転換と、それに揺さぶられる日本の危ういエネルギー事情が
関係していました。
◆いまLNG価格が過去最高値に
アジア地域ではLNG=液化天然ガスをすぐに取り引きする際の価格=スポット値のグラフデータをみると、10月6日に去年の同じ時期の10倍を超える水準となり、
過去最高値を記録しました。
◆LNGに依存する日本
天然ガスはあまり身近な存在ではないと思うかもしれませんが、
実は多くの方が利用しています。
日本は、本来は気体である天然ガスをマイナス162度まで冷やして液体にし、
体積を小さくして運ぶLNG=液化天然ガスを海外から輸入しています。
日本に運んでくると気体に戻して、発電所の燃料などとして使われています。
その価格が高騰しているというのですから、電気料金への影響が気になります。
◆電気料金への影響は?
国内の電力会社が輸入するLNGのうち、8割程度が長期の契約です。
この長期契約は、3か月分の原油価格をベースに決まる仕組みになっています。
今、原油価格も上昇していますから、その価格上昇がLNGの調達に響き、
電気料金の値上がりにつながっています。
一方、すぐに取り引きするスポット価格は2割程度です。
割合が低いので電気料金への直接の影響は限定的ではありますが、
想定を超える寒波が続き、スポットでLNGを電力会社が
大量に購入しなければならなくなると大変なコスト負担がかかり、
電気料金にも影響してしまいます。
実際に昨シーズンの冬は寒波でLNGが不足し、電力需給が厳しくなりました。
その結果、電力の取り引きをする卸売市場の価格が急騰して、一部の新電力が経営破綻してしまいました。
こうした苦い経験を教訓に、電力各社はこの冬に備えて通常期の1.5倍程度の
LNGを確保していると説明しています。
気象庁は長期予報で「この冬は早い段階から強い寒気が入る可能性がある」
と発表していますから、LNGの価格上昇が電気料金に影響しないか気がかりです。
◆おわりに
電気料金の値上がりには世界の状況が大きく関係しています。
現在のような原油の供給を頼っている国々の状況がよくなければ
私たちの生活にも大きく影響してきてしまいます。
弊社では電力の自給自足や電気料金を節約する方法を多くご提案できるため
気になる方はぜひ一度ご相談ください。