こんにちは。ライフ空調システムです。
今年、日本列島は6月から記録的な高温が続く熱波に見舞われました。
7月に入ると西日本を中心に、8月には東北北部でそれぞれ記録的な大雨が降りました。
近年こうした極端な気象現象が起こっています。
そして、これは日本だけではありません。
米国やカナダは昨年に続いて今夏も危険な暑さが続き、欧州でも
英国やポルトガルなど多くの国で異常な高温が続きました。
また、パキスタンでは国土の3分の1が水没する大洪水に襲われました。
中国は歴史的な干ばつ被害を出しています。
■頻発する異常気象・極端気象
地球の温暖化は二酸化炭素やメタンなど温室効果ガスの増加により
地表面が上昇することですが、こうした現象は地球全体のさまざまな気象パターンを
変えるために気候変動という言葉も多用されています。
この夏、日本では異常気象、海外では主に「極端な気象現象」(極端気象)と呼ばれ、
人間生活や生態系に甚大な被害をもたらす気象が世界的に頻発しています。
その原因について国内外の多くの専門家は「偏西風の大きな蛇行」を挙げています。
そして国連・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や
世界気象機関(WMO)などの国際機関、日本の気象庁のほか、
多くの専門家は温暖化が世界的に頻発している極端気象に大きく影響している、
と指摘しています。
■日本の今夏は「記録的な暑さ」
気象庁によると、6月下旬から7月初めにかけて全国24の観測地点で
観測史上の最高気温を更新しました。
例えば、群馬県伊勢崎市ではセ氏40度以上の最高気温を3日間観測し、
東京都では最高気温が35度以上の猛暑日が9日連続しました。
また7月12日に埼玉県鳩山町で6時間の雨量が360ミリ、
8月4日に新潟県関川村で24時間の雨量が560ミリというそれぞれ観測地点で
史上最多を記録しています。
全国153観測地点から算出した地域別の平年差でも、この夏は東日本と
西日本でかなり高く、北日本でも高くなった。
特に西日本は平年差がプラス0.9度。この平年差の数値は1946年の統計開始以来、
2013年、18年と並んで最も高い数値でした。
つまり今年の夏、日本は「記録的に暑かった」のです。
■まとめ
この夏、世界の多くの国の多くの人々が極端気象をもたらす温暖化や
気候変動に対して強い危機感を抱いたはずです。
その一方で、やはり地球上で起きたロシアによるウクライナに対する
軍事侵攻は世界のエネルギー需給に深刻な影響を与えました。
天然ガスをロシアに依存してきた欧州諸国に一部には石炭火力回帰の動きが見られます。
多くの国際機関や専門家が警告するようにこの先も極端気象は続き、
影響や被害も一層深刻になる可能性が高いです。
被害を完全に防ぐことはほぼ困難ですが、少しでも軽減し、
気候変動に「適応」できるレベルまで温室効果ガス排出を抑えるためには、
国際社会が危機感を共有し、私たちの意識をもっと環境への配慮、
そして気候変動対策の強化につなげる必要があります。