こんにちは。ライフ空調システムです。
世界遺産に登録されている古社・宗像(むなかた)大社が鎮座する
福岡県宗像市という地域をご存知でしょうか?
古代から多くの船が行き交い、すぐれた漁場でもあった福岡県の名所です。
昔は遭難した船の積み荷がこの周辺にしばしば漂着していたようですが、
近年は大量のプラスチック製品などが海ごみとして海岸に押し寄せ、
深刻な状況となっています。
そこで、ロボット研究者と海岸環境保全学の専門家が力を合わせ、
海ごみを減らす仕組み作りを目指しています。
■古代は漂流物を建設資材に
福岡県の二大都市・福岡と北九州の間に位置する宗像市は、はるか昔から
大陸との交易が盛んに行われた地域でした。
古代は玄界灘で遭難する船も多く、船の積み荷が
宗像周辺にまで漂流することもあり、建設資材に使われていたといいます。
また、古代の信仰や文化を今に伝える遺跡や宝物が多く残されていることから、
2017年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界文化遺産に登録されました。
■高齢化など地域の課題を解決するビーチクリーンロボットの効果
しかしながら、沖ノ島をはじめとする宗像市の沿岸も、
今では漂着するプラスチックごみに悩まされています。
その現状を打破するべく、地域の住民や漁業関係者、ボランティア団体などと
連携して、海岸清掃や講演などさまざまな活動を行ってきました。
そのなかで、ごみを運ぶために開発したビーチクリーンロボットを
投入した結果、社会的注目を集めてメディアでも取り上げられました。
その効果で、今まであまり関わりのなかった子ども連れの家族や若い人も
清掃活動に参加するようになったといいます。
環境配慮、SDGsへの取り組みが進むなかで、テクノロジーやサイエンスは
イノベーションを起こしています。
この福岡県宗像市のように意識の向上や高齢化対策など、地域の課題を解決するための
ブレイクスルーとしてもロボットは期待されています。