こんにちは。ライフ空調システムです。
電気料金の値上が加速しています。理由は先月やほかのブログでも
紹介している通り様々な要因がありますが、やはり毎月の支払いは
家庭でも会社でも抑えたいもの。
よく、お客様でこのようなご質門を頂きます。
「新電力」への切り替えってお得なの?
答えは、安くなることが多いが、リスクもあります。
■電気料金請求書の項目をどれくらい知っていますか?
まず、電気料金の請求書をチェックしてみましょう。
「燃料費調整額」という項目はありませんか?
おそらく1年前の料金と比べるとそこが大幅アップしていると思います。
発電に必要な石炭や液化天然ガス(LNG)など
化石燃料の価格変動を反映するのが、「燃料費調整額」です。
ある時点までの3カ月間の平均燃料価格が高いほど、その2カ月後の
電気料金が上がる仕組みです。
コロナ禍の落ち込みからの経済回復による燃料需要増に加え、
ロシアのウクライナ侵攻で化石燃料の輸入価格が一段と急騰していることが背景です。
しばらく、値上がりは続くでしょう。
「再エネ発電賦課金」て何??
この項目も料金が毎年上がっていると思います。
これは、太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及のために
上乗せされるものです。年に1回見直しされ、22年5月には
昨年の1kWh当たり3.36円から同3.45円にアップしました。
こうした値上がりの結果、標準的な家庭の21年と
22年の6月の電気料金を比較すると、同じ電力使用量でも
一般的な家庭では数千円アップしていると思います。
■切り替えで逆に料金上昇?リスクを減らす選び方
もしも一度も電力会社を変えていないなら、切り替えを検討するのも1つの方法です。
ですが、電力小売りの規制緩和でいろんな「新電力」が登場したけど、
多すぎてどれを選んだらいいか分からない。
しかも最近、新電力の会社が潰れた というニュースもよく聞き
どこを選ぶべきか悩む方が多いと思います。
新電力のなかには、燃料高が経営を直撃して、倒産・事業撤退に至るケースや、
大手電力よりむしろ電気代が高くなってしまうケースも。
自社で発電設備を持つ都市ガス会社をはじめ、エネルギーを調達しやすい
石油元売り系列の会社や母体が大手通信系列の会社を選べば、
倒産や電気代高騰のリスクを抑えられるでしょう。
ですが、このような大きな会社が提供しているサービスで注意したいのは、
「初年度のみの特典●●円分」を含む電気代シミュレーション結果です。
初年度のみのキャンペーンなど、特典の内容をよく比較して選んでしまう、
まれに解約する際の手数料が必要な会社もあるので、
これに騙されてしまうとかえって2年目から
切り替え前よりも電気代を請求されてしまう可能性があります。
■おわりに
今回のブログ如何でしたでしょうか。
大手のサービスではわかりやすい料金シミュレーションで
必要項目を入力すると、どのくらい安くなるか提示してくれることが多いですが
節約額に飛びついてよく考えずに契約してしまうとかなりリスキーです。
ちなみに、初年度のみの特典を狙って1年ごとに電力会社を切り替える“達人”も、
なかにはいらっしゃるみたいです。