伊藤忠商事は、リチウムイオン蓄電池の国内生産を目指すパワーエックスと、蓄電池ビジネス・EV充電分野での協業に向けた業務提携契約を締結しました。
今後、契約に基づき、伊藤忠商事が培ってきた蓄電システムの製造・販売におけるエコシステムや総合商社としての広範なグループネットワークを活用し、パワーエックスの蓄電池製品の製造・販売のビジネスの立ち上げ、蓄電池併設型EV急速充電器の普及促進などに貢献するとしています。
また、すでに伊藤忠商事が推進するエネルギーマネジメントの知見を活かし、充電器に併設される蓄電池を活用した電力の最適化ビジネスの推進、充電器を通じて獲得する蓄電池データを活用した様々な新規ビジネスの創出に取り組むとしています。
5つの事業・分野で取り組みを加速
今後、下記に掲げる5つを始めとした様々な事業・分野で、共同での取り組みを加速していきます。
・パワーエックスが推進するEV充電ステーション「EV Charge Station」事業での協業
・EV充電器を通して得た蓄電池データを活用した新規ビジネスの創出
・蓄電池を活用したエネルギーマネジメント事業の推進
・パワーエックスの蓄電池製品の製造・販売サポート
・パワーエックスへの再生可能エネルギー電力の供給
パワーエックスは今後、日本最大級の蓄電池工場を岡山県に建設し、定置用蓄電池や蓄電池併設型超急速EV充電器を大量かつ安価に製造・販売することを目指しています。
特に国内で不足が指摘されるEV充電ステーションの普及・拡大を目指し、従来製品より高速で充電できる「超急速EV充電器」を用いたチャージステーションを、2030年までに国内で7,000機普及させることを目標に掲げています。
また、伊藤忠商事はこれまで累計約500MWh超(2022年3月末時点)の蓄電システムを販売し、搭載している遠隔・制御ソフトウエアを通じてデマンドレスポンス等、社会課題に沿ったソリューションの構築に注力しています。