クラウド型デマンドレスポンス支援サービスを提供するインフォメティスは、イーレックスと協業して、容量市場に対応したデマンドレスポンスを小売電気事業者がクラウドで簡単に行える新機能を開発すると発表しました。
クラウド型DR支援サービスで、容量市場対応の新機能開発
インフォメティスは同サービス「BridgeLAB DR(ブリッジラボ ディーアール)」において、発動指令電源による容量市場への応札に向けた機能開発を推進します。
さらに、2023年以降の夏季冬季の需要ピーク時を予測し、自動でデマンドレスポンスを発動する機能も開発予定。
デマンドレスポンス発動をさらに簡便にし、小売電気事業者の持続的な経営や需要家の電気料金の低減に貢献するとしています。
新機能は、ファーストユーザーとしてイーレックスに提供する予定。
また、イーレックスは、電力自由化初期からの事業の知見を活用し、2024年以降の容量市場開始を見据えて、簡便にデマンドレスポンスを行い需要家の電気料金低廉化につなげられるサービスの開発に協力します。
電力自由化の進展に伴い市場メカニズムが効率的に機能することで、DRによる安定供給への貢献度が大きいユーザーは電気料金が相対的に安価になることが想定されるとして、両社は「容量市場」への対応、電力の効率利用による電気料金の最適化を実現するとともに、再エネ大量導入時代の電力安定供給にも貢献することを目指します。
必要な電源投資を促す手段のひとつとして、将来必要となる供給力をあらかじめ確保する「容量市場」が2024年4月から開始されます。
容量市場は小売電気事業者を介して、供給能力確保のために必要な費用(容量拠出金)を電気の利用者全体で負担する仕組みとなります。
小売電気事業者には、容量市場開始後に適切な電力料金を実現するための様々な対応が求められることになります。