経済産業省、環境省、国土交通省は、住宅の省エネ化の支援を強化すると発表しました。
既存住宅の窓(ガラス・サッシ)の断熱改修工事をはじめとした住宅の省エネリフォームを支援する新たな補助制度を創設するとともに、3省の連携により各事業をワンストップで利用可能にしています。
同日、住宅の省エネ化への支援を強化するための新たな補助制度を盛り込んだ2022年度補正予算案が閣議決定されました。
補助制度はいずれも、国会での補正予算の成立が前提となります。
住宅の省エネ改修に新たな補助制度創設 断熱窓設置で最大200万円
各事業の概要は以下の通りとなります。
(1)住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業 【経済産業省】/断熱窓への改修促進等による家庭部門の省エネ・省CO2加速化支援事業【環境省】
(2022年度補正予算案額1,000億円<うち環境省計上 100億円>)
既存住宅における窓の高断熱化を促進するため、改修に係る費用の一部を補助する。
補助金は、断熱改修工事を行う事業者の申請に基づき、住宅所有者に補助金全額が還元されることを条件に、当該事業者に対して交付されます。高断熱窓(熱貫流率Uw1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるもの等、一定の基準を満たすもの)への断熱改修工事に対して支援。工事内容に応じて定額を交付する(補助率1/2相当等。1戸当たり最大200万円を交付)。
(2)高効率給湯器の設置高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金【経済産業省】
(2022年度補正予算案額300億円)
家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、高効率給湯器の導入支援を行う。
補助金は、エネルギー小売事業者、高効率給湯器の販売事業者、ハウスメーカー等による代理申請に基づき、給湯器導入者に対して交付する。一定の基準を満たした高効率給湯器を導入する場合に支援する。給湯器導入者に対して、機器ごとに設けられた定額を交付する。
(3)こどもエコすまい支援事業【国土交通省】
(2022年度補正予算案額1,500億円(新築住宅に係る分を含む))
エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行う。
≪新築≫
高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得に対して支援。
子育て世帯・若者夫婦世帯を対象とし、1戸当たり100万円の補助金を交付。
≪リフォーム≫
住宅の窓・壁等に対する一定の断熱改修や、一定のエコ住宅設備の設置等の省エネリフォームを行う場合に工事内容に応じた定額を支援。
省エネリフォームや(1)(2)の工事を行う場合は、併せて行うバリアフリー化や子育て対応改修等に対しても工事内容に応じた定額を支援。
すべての世帯を対象とし、原則最大30万円を交付(子育て世帯・若者夫婦世帯の場合等に上限引き上げの特例あり)。