三菱電機は、三菱電機ビルソリューションズと共同で設備・システムを納入しました。
桑原電工が建設した新複合施設「KIT FRONT」において、Nearly ZEB認証を取得したと発表しています。
同施設は三菱電機として北海道初のZEBプランニング案件となります。
今回、基準1次エネルギー消費量に対して、82.0%の省エネを達成しました。
地中熱に頼らず58.6%の省エネ達成
商業施設等の建物におけるエネルギー消費量では、空調が占める割合が大きく、特に積雪寒冷地においては、暖房に要するエネルギー消費割合が高い想定となります。
そのため、ZEB化には、地中熱などの自然エネルギーの導入が多くなり、その結果、初期の設備導入コストが高くなるという課題があります。
今回の複合施設では、寒冷地向けパッケージエアコンとともに、高効率な換気・照明機器を採用されます。
またBEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)などを効果的に組み合わせることで、地中熱を導入することなく58.6%の省エネを達成します。
さらに、太陽光発電による創エネに取り組みことで、Nearly ZEBの基準をクリアしています。
「KIT FRONT」は産学共同研究の拠点、北見ハイテクパーク内に立地しています。
奥行き感のある青空を表現する青空照明「misola(みそら)」や、床面へのアニメーションライティングにより来場者の誘導を行う「てらすガイド」を設置するなど、三菱グループの技術が使われており、同ビルで働く人やそこに訪れた人が快適に過ごせる環境づくりに貢献しています。