大手コンビニチェーンのローソンは、1店舗当たり年間約100万円の電気代削減を目指す省エネ型の店舗「ローソン川崎中島三丁目店」(神奈川県川崎市)をオープンしています。
店内の約8割の冷蔵・冷凍ショーケースに扉などを設置して外気の新入・冷気漏れを改善し省エネ化を進めるとともに、建物の屋根に太陽光パネル(19kW)を設置して発電した電力の全量を同店舗で自家消費します。
これらの取り組みにより、同店舗の電気使用量40%、CO2排出量を55%削減(いずれも2013年度比)削減する見込みとなります。
2024年に新店標準化へ
同社では同様の店舗を他の地域にも出店する計画だ。2024年2月まで検証を実施、同年3月以降の新店標準化を目指します。
既存店も同年度以降の改装時に、店内設備の導入を進めます。
・通常オープンタイプの冷蔵ショーケースに、ペアガラス扉を設置する。
・オープンタイプの冷凍平台ショーケースにアクリル扉を設置する。
・ドリンク用冷蔵ショーケース扉の結露防止用ヒーターを最小限にして省エネを促進する。また、商品を見やすくするため扉枠を薄くする。
・ドリンク剤を、ドリンク用冷蔵ショーケースでの販売に変更し、要冷飲料販売場所を統廃合する。
・エネルギーマネージメントシステム(EMS)を導入。各所に設置したセンサーで店内外の環境を検知し店舗の消費電力量と共に見える化する。
・店内の一部機器・設備をEMS経由で外部から制御可能にし節電要請等に対応する。
・太陽光発電システム(19kW)を導入し発電した電力を店舗で自家消費する。
同社は1店舗当たりのCO2排出量を2013年対比で2030年に50%削減、2050年には100%削減する目標を掲げています。