お世話になります。
ライフ空調システム株式会社です。
今回のブログも建設業での省エネ・BCP対策の観点から地盤対策について考えていきたいと思います。
物理探査の代表的な手法
物理探査の代表的な手法には、次のようなものがあります。
a)弾性波探査
主に地滑りの調査のために用いられる手法であり、地表付近でダイナマイトなどを爆破させて、その際に発生する弾性波(P波またはS波)の速度や反射係数を測定することで地質の構造を確認するものです。
弾性波探査には屈折法や浅層反射法、弾性波トモグラフィーなどがあります。
b)電気探査
地盤を構成している物質は、それぞれに異なる電気的特性を有しています。
一定間隔に配置した電極から地盤内に交替電流を流したときに形成される電位分布を測定することで地盤を調査する手法です。
地下水や温泉など水資源の分布状況を把握するために用いられることが多い手法でもあります。
c)電磁探査
電磁探査は電気探査の一種ですが、電気探査のように電極を設置することなく自然の地磁気と地電流を測定する手法です。
電位差によって地盤の比抵抗特性を解析することが可能で、どの部分に地下水が流れているか、空洞がないか、といったことが把握できます。
d)ジオトモグラフィー
ジオトモグラフィーはX線CTや超音波CTを用いて地下深部の構造を探査する手法です。医療に用いられているCTスキャンをイメージすると分かりやすいかもしれません。
目的に応じた適切な測線・測点を設定することで制度の高い解析を行うことが可能です。