お世話になります。
ライフ空調システム株式会社です。
今回のブログも建設業での省エネ・BCP対策の観点から地盤対策について考えていきたいと思います。
建設業における地盤強化とBCP
前回に引き続き、地質調査業の仕事内容について、建設事業分野を例にとって詳しく説明していきます。
4.ボーリング調査
非破壊で行わる物理探査とは対象的に、実際に地盤を掘ってみて直接的に観察するのがボーリング調査です。
地盤に細い円筒形の孔を開け、そこからサンプリングコアを採取します。
採取したコアは土質試験や岩石試験に回され、地盤の状況や地層境界の震度などの情報を調べるために使われます。
ボーリング調査には広いスペースが必要になりますが、現場の土を採取できるため観察が容易で、各種データと比較しやすいというメリットがあります。
5.試験・計測
地盤調査は物理探査やボーリング調査だけではありません。
さまざまな計測機器を用いて行われるいくつかの調査を適宜組み合わせることで、より詳しく地盤の状態を調べます。
ここでは代表的な試験・検査を2つ紹介します。
a)スウェーデン式サウンディング試験
スウェーデン式サウンディング試験は、その名前の通りスウェーデンで開発された地盤調査の手法です。
先端にドリル状の部品を取り付けた棒を地中に打ち込んで垂直に突き立て、そこにおもりを載せたときの棒の沈み込みの度合いによって地盤の強度を測定します。
ボーリング調査に比べて低コストで行えるため、個人向けの住宅の地盤調査によく使われます。
b)孔内水平載荷試験
孔内水平載荷試験はボーリング調査のために開けた孔を利用して行う試験です。
ボーリング孔の側壁にガス圧や油圧をかけ、その変化を測定することで地盤の強度を測定します。
この試験では特に地盤の水平方向への強度が測定できるため、地震に対する地盤の強さを知るためには適した手法です。