太陽光発電においての情報は皆さんも日頃から最新のニュースを取り入れられていると思いますが、クラウドファンディングで太陽光を導入しようという話を聞かれた方は少ないのではないかと思います。
クラウドファンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを言い、今回は太陽光発電をクラウドファンディングで導入しようと動いている企業と宮崎県国富町との事例を紹介していきたいと思います。
町の災害避難所に太陽光発電・蓄電池導入プロジェクト
宮崎県国富町とソーラーフロンティアは10月23日、台風・地震など非常時の電源確保を目的に、太陽光発電システムを町内4カ所の避難所に導入するプロジェクトを立ち上げると発表しました。
10月25日からクラウドファンディングによる資金の募集を開始し、2020年1月25日までの93日間、ふるさと納税制度などを通じて広く資金を募っています。
目標金額は210万円となり、返礼品に「ミニ太陽光発電キット」を予定しています。
国富町の被害
2005年、台風14号で町内にある宮崎市北消防署西部出張所が浸水し、2018年の台風24号では浸水だけでなく土砂災害もあり、倒木により電線が切れ、一部地域が停電するという被害も出ました
今後の予定
クラウドファンディングで得た資金により、国富町内のメインで使用する避難所の小学校、中学校合計4校に太陽光発電システムを導入する計画で最終寄附額が目標に達しなかった場合も、60万円以上であれば金額に応じて避難所に設置します。
60万円未満の場合は避難所の物資購入に活用されます。
導入予定
導入を予定しているシステムの構成は、太陽電池と蓄電池のセットで太陽電池は折り畳み式で、保管・運搬が容易にでき、開くとすぐ発電します。最大出力100W。蓄電池は、充電時間が天気の良い日で1日~1.5日、AC100Vなら約7時間。出力はスマートフォンであれば約60回(1時間×60台)、TVは約5時間、ノートパソコンは約20回(1時間×20台)、LED電球で約100時間使用可能です。
まとめ
クラウドファンディングについては、多くの活用事例が国内でも展開されており、今回もその事例の一つとしてご紹介させていただきました。
今回の取組みにおいてどのような結果に繋がるのかも今後注目していきたいと思います。