お世話になります。
ライフ空調システム株式会社です。
今回のブログも前回に引き続き、省エネ・BCP対策の観点から地盤対策について考えていきたいと思います。
地盤調査の種類は3つ
平板載荷試験
最後に紹介するのが、平板載荷試験です。
実際の地盤に平板を置いて、そこに建物重量に見合った荷重を掛けて、地盤の地耐力を計測します。
費用は10万円程度です。
地盤に直接力を加えて、その反力で地盤の強さを正確に測ることができる、信頼性の高い調査方法です。
調査時に騒音や振動が出にくい、比較的短時間に計測できる点もメリットです。
平板載荷試験の課題は、平板付近の地耐力しか調べられず、調査できる地盤深さも浅い点です。
戸建て住宅の敷地を地盤調査する場合には、信頼性と費用を考慮すると、スウェーデン式サウンディング試験を選択することが多いです。
土質調査を追加すると、より調査精度を高めることができるでしょう。
地盤調査結果をどう見ればいい?戸建住宅に必要な地耐力は20KN以上が目安
地盤の強さ(地耐力)は、「KN/㎡(1㎡あたりキロニュートン)」で表されます。
数値が大きいほど、大きな荷重を受けられるので、地盤が強いと言えます。
戸建住宅に必要な地盤の地耐力は、20KN以上が目安となります。
これは建築基準法による、地耐力により基礎の形式の制限があるためです。
20KN以下の地盤は杭基礎が必要になり、杭設置に費用がかかります。
地耐力 選択できる基礎形式
地耐力20KN以下 杭基礎
地耐力20KN以上30KN未満 杭基礎・ベタ基礎
地耐力30KN以上 杭基礎・ベタ基礎・布基礎