お世話になります。
ライフ空調システム株式会社です。
前回までのブログでは住宅建築の際の地盤対策をご紹介してきました。
省エネと合わせてBCPという観点でご活用いただければと思います。
さて今回のブログは、建設業での省エネ・BCP対策の観点から地盤対策について考えていきたいと思います。
建設業における地盤強化とBCP
1.学術的分野
地質調査の目的の一つは「学問的な探求」です。
地球科学の一分野として地球がどのようにして今のような姿になったのか、その生成過程を解明すること、さらには地質を「形」「質」「量」的に明らかにすることで将来的に地震予知などに役立てることです。
そのため、地質調査業者の仕事は通商産業省工業技術院地質調査所をはじめとして、国や大学などの研究機関からも発注されることがあります。
2.資源開発分野
2つ目の目的は、石炭をはじめ石油や地熱といったさまざまな「地下資源の開発」です。
特に戦前から戦後すぐの時期においては、石炭の採掘は日本の主要産業の一つであり、現在の技術の多くは、この分野によって培われてきたといっても過言ではありません。
3.建設事業分野
現在の地質調査のほとんどが、3つ目に紹介する「国土開発や保全」といった建設事業を目的とするものです。
その事業内容は非常に幅広く、一軒の住宅やビルを建てる目的で行われることもあれば、トンネルやダムといった大規模な公共事業、さらには新幹線や高速道路など社会資本整備のために行わることもあります。
十分な調査を行うことで地盤や地下水の工学的反応を確かめるのはもちろんのこと、地滑りや崩壊が発生することはないか、地下から掘り出した土砂などに有害物質が含まれていないか、元々その地域に生息していた動物や植物の生態系に深刻な影響を与えることはないか、など多くのことが分かります。